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Kenの日記
by Ken
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■AirAsia遭難機の情報
昨年末12月28日の日曜日の朝に消息を断った格安航空会社「AirAsia」QZ8501便(スラバヤ→シンガポール)の捜索が続けられ、機体の一部と犠牲者の遺体30体以上を収容したそうです。遭難した機体の大部分と思われる大きな物体も水中で確認されているようでフライトレコーダーも間もなく回収されそうです。

QZ8501便はスラバヤ空港離陸後のジャワ海上空で悪天候に遭遇し、雨雲を避けるため高度を32000フィートから38000フィートへの変更と西への進路変更をインドネシア管制塔に申し出ました。しかしインドネシアの管制塔は当該上空には別の飛行機が飛行中のため、進路変更のみ認め高度変更の許可はしなかったののでした。この交信の後にQZ8501便は連絡を断ったのでした。なぜ上空に別な飛行機が飛んでいる状況なのだろうか訝しく思っていましたがここにきて追加情報が明らかにされてきました。

AirAsiaの「スラバヤ→シンガポール」便は周4便の飛行許可を得て運行されていましたが、その運航許可には「日曜日」は含まれていないのだそうです。つまり日曜日にはこの飛行機がこの空域を飛行することにはなっていなかったようです。この日のこの時間帯にQZ8501便が消息を絶った空域には6機の飛行機が飛行している状態で混雑していたのだそうです。混雑空域での悪天候ですから飛行許可を得ていないQZ8501を優先的に退避させる許可がでなかったと考えられます。

しかしQZ8501便はこれまでもずっと違法に日曜日に飛んできていたことになります。これまで何の問題も発生していなかったのでしょうか。管制官とか航路を管轄する管理当局はずっとこの事態を見逃してきたのでしょうか。もしこのようなルール違反が原因して、悪天候回避措置が採れずに飛行機が墜落したのであればこの飛行機事故は全くの「人災」だと思います。フライトレコーダの捜索も重要ですが、そもそも空港行政がどうなっていたのか明らかにして欲しいと思います。
01月05日(月)
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