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Kenの日記
by Ken
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■シチリア葡萄のワイン

イタリア・シチリア島で生産された「CANTINE LAVORATA」社のお得なワインです。葡萄は赤ワインは「ネッロ・ダヴォーラ種」で、城ワインは「インツォリア種」です。「CANTINE LAVORATA」社自体は「カラブリア州」(石を蹴る爪先のところ)の会社ですが、葡萄は全て「シチリア州」から調達しているようです。それが「Indicazione Geografica Protetta」という証明が示しているようです。

「ネッロ・ダボッラ種」はシチリア島の代表的な葡萄品種なのですが、20世紀までは主にブレンド用に使われてきたようです。それが品種改良や地方風味の見直しの動きなどで単独でワインに使われるようになったのだといことです。嘗ては海外ではフランスの有名品種のワインだけ人気がありワインが「高級品」だったこともあり、無名品種の格安ワインが海外に売れる時代ではありませんでした。しかし時代が変わり各地のローカル品種を使ったワインが世界各地に流通するようになりました。「ネッロ・ダボッラ」はシラー種に似た風味がありとてもチャーミングな味がすると思いました。1000円以下のワインとしてはかなりパフォーマンスが良いと思いました。

「インツォリア種」もシチリア特産の「白ワイン用」のぶどうですが、こちらも長らくブレンド用に使われてきたようです。トスカーナ地方でも作られていてとすかーなでは「アンソニカ」と呼ばれているようです。インツォリア単独の白ワインは非常にドライですっきりした飲み口です。味に透明感があってしっかりしています。かといって失敗した「シャルドネ」のような「癖」もありません。デザートワイン風ではない白ワインとして非常にコストパフォーマンスが良いと思います。トレッビアーノより淡白な感じを持ちました。

イタリアワインは北部・中部からお得なワインを求めて順次南下してついにシチリア島まで着ましたが、気候の良いイタリア南部には美味しいワインが沢山あるようです。1000円未満でどんどん新しいワインが出てくることは嬉しい限りです。
12月04日(木)
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