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Kenの日記
by Ken
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■エボラ出血熱惨禍でキューバ医療団の貢献
西アフリカの「エボラ出血熱」は漸く被害拡大の速度が減ってきました。この12月初めの状況として、シェラレオネ・リベリア・ギニアの西アフリカ3か国を中心にエボラウイルス感染者数は16000人、死亡者数は7000人に達しているとの情報がありますが、現地での医療施設・設備が整備されてきたことによって、爆発的な被害の増加・近隣諸国への伝播は押さえられて来ました。西アフリカでは世界各国からの救援隊が活動しているということですが、その中で「キューバ」から救援隊の活躍が注目されているそうです。

10月下旬から現地での医療活動を開始した「キューバ」の医療チームは、医師・看護師を合わせてショラレオネに165人、リベリアに53人、ギニアに38名の合計256人が半年間の予定で現地医療活動に従事しているそうです。キューバではこの派遣に先立ち461人の医師・看護師を首都ハバナに招集して西アフリカで医療活動にあたる為の特別訓練を実施しました。この461名を選抜する前段ではキューバ国内の医学生・医者など15000人からボランティア活動応募者があったとのことです。ボランティア応募者の言葉がネットにありましたので引用します。

「我々は現在これまで全く経験したことのない事態と戦っています。我々はこの状況がどういう事態に発展しようとしているか分かっています。我々が向かう現場西アフリカは非常に危険な状況にあることは分かっています。しかしそこで医療活動を行うことは我々の義務だと確信しています。我々はそのように教えられてきました。」

“We know that we are fighting against something that we don’t totally understand. We know what can happen. We know we’re going to a hostile environment.But it is our duty. That’s how we’ve been educated.”

このようなキューバの医療分野における国際貢献活動は1960年代まで遡ることが出来るのだそうです。これまで135,000人の医療従事者を海外に派遣してきたとのこと。そして現在でも南アメリカ・アフリカ・アジアを中心として50000人医療従事者を派遣中だということです。このようなキューバの活動に対しアメリカ政府からも大きな賞賛の声が上がっています。人口1100万人のキューバですが「医療」に関しては世界最先端の国なのです。そして自分の国だけに留まらず世界中に出て行って「命を救う」活動を行っています。立派な国です。
12月02日(火)
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