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Kenの日記
by Ken
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■長野県北西部で地震
先週土曜日の夜10時過ぎに「妻のスマホ」と「私の携帯」が殆ど同時に「緊急地震速報」を知らせました。暫くするとゆっくりとマンションが揺れ始めました。速報受信から揺れの開始までかなり「時間」がかかったので震源は首都圏から遠く離れてているのだろうと思っていました。その想定通り地震の震源は長野県北西部で震源付近では震度6強の揺れがあったとのテレビの臨時ニュースが流れました。翌朝明るくなると地震の被害が次第に明らかになってきて震源地付近では多くの家屋が倒壊していたことが判明しました。これだけの被害があったにも関わらず人命が失われなかったことは非常に幸運な事態だと思います。

震源は「長野県北西部の糸魚川」沿いを南北に走るフォッサマグナに沿った断層だということです。震源が沖合の海底であれば震源付近には人は住んでいなくて、遅れて揺れがやって来る地域に緊急地震速報で地震到来を知らせればある程度の覚悟ができます。しかし震源が内陸でしかも人の住んでいる地域であれば緊急地震速報は殆ど役に立ちません。今回倒壊した家の下敷きとなったりして多くの人が怪我をしましたが、震源地近くでは避難する時間がなかったのだと思われます。津波警報とか緊急地震速報制度とか地震被害を軽減する対策は徐々に進んでいますが、内陸直下型地震に対しては自ら日頃から心構えをしておく必要を強く感じました。

家具への耐震対策・懐中電灯を複数準備しておくとか、一人暮らしのお年寄りの所在把握とか地震発生時に地域社会で被害を少なく抑える対策はしておくべきだと思いました。長野にある実家には5年前くらいまで母が一人住んでいましたが、行政主導で家具の倒壊対策がなされていました。ともすると鬱陶しくなる田舎の近所付き合いは、地震などの緊急時には非常に有力な救援組織となるのでしょう。今回の長野県での地震で被害の規模に比して人的災害が少なくて済んだのは、地域社会の人達の経験とか知恵から来る日頃の備えが大いに役立ったのだと思います。そういう地域社会の「力」で言えば「都会」は非常に貧弱ではないかと思われます。
11月24日(月)
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