ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99140hit]
■イタリア鉄道会社「イタロ」

イタロ(Italo)はイタリアの新規参入鉄道事業者です。線路設備、駅舎設備等のインフラをイタリア国鉄(トレニタリア)から借りて、自前の最新式列車とサービススタッフを擁して営業しています。営業開始は2012年4月28日でした。私達の前回のイタリアの旅の時にはまだ営業を開始していませんでした。
現在はイタリア国内の主要都市を結ぶ3路線を運行しています。その路線は「トリノ−サレルノ線」、「トリノ−アンコーナ線」、「ベネチア−サレルノ線」です。イタリアは南北に細長い国で北部の北部イタリアの中心都市ミラノと中部にある首都ローマを結ぶ路線が主力ですが、世界遺産を多く抱えるイタリアの観光都市を結ぶ観光客を取り込むネットワークともなっています。3路線の停車駅は以下の通りとなっています。
Turin-Salerno, stops in Milan, Reggio Emilia (Mediopadana), Bologna, Florence, Rome and Naples
トリノ−サレルノ線:ミラノ、レッジョエミリア、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ
Turin-Ancona, stops in Milan, Reggio Emilia (Mediopadana), Bologna, Rimini and Pesaro
トリノ−アンコーナ線:ミラノ、レッジョエミリア、ボローニャ、リミニ、ペ−ザロ
Venice-Salerno, stops in Padova, Bologna, Florence, Rome and Naples
ベネチア−サレルノ線:パドヴァ、ボローニャ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ
ミラノ―ローマ間はノンストップ列車が一日3往復しています。所要時間は2時間40分です。ミラノ−フィレンツェ間は1時間、ローマーフィレンツェ間は1時間40分で結んでいます。南イタリアは終点がナポリではなく「アマルフィ」への玄関口のサレルノまで伸びています。「ボローニャ」は3つの全ての路線の列車が停車します。このネットワークを把握して観光順路や利用する飛行場を選ぶとイタリア旅行はより楽しくなりそうです。
私達は今回のイタリア旅行で「ナポリーフィレンツェ」間でイタロを利用しました。所要時間は2時間30分で料金は一人42ユーロでした。イタリア国鉄特急列車の早割り切符に間無い会わなかったのでイタロにしたのですが、結果は大正解だった思います。朝8時15分ナポリ発の列車に乗ると11時前にはフィレンツェに着きます。その日は午後一杯フィレンツェ観光ができます。最高速度は300Km/hだということですが、この列車は250Km/hが最高のようでした。

8時15分ナポリ発の列車はあまり混雑していませんでしたが、9時20分頃到着したローマからは中国からの団体観光客らしい方々が大勢乗車してきました。皆さん大きな荷物を持たず軽装なので、旅行荷物をローマにおいての日帰りフィレンツェ観光のようでした。フィレンツェからローマに戻る最終列車はフィレンツェ21時33分発のローマ23時9分着なので、特急列車を利用すれば日帰りでフィレンツェでタップリ観光ができるようです。
イタロで更に付け加えておかなければならないサービスあります。一つは「駅の待合室」です。イタリア国鉄の駅舎の一部部分を借りて切符販売、出発までの休憩などのための小奇麗なスペースが確保されています。ここに集まっていれば乗車時間になると係員の方が列車まで案内してくれました。新規参入のイタロの列車には一番端の遠いホームが割り当てられていることが多いようです。更にナポリでは地元バス・鉄道会社とタイアップして「イタロ」切符を持っていれば、出発前・到着後「1時間」の交通機関が「無料」になります。
[5]続きを読む
10月11日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る