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Kenの日記
by Ken
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■香港で大規模デモ
香港中心部を学生等のデモ隊が占拠しています。「Occupy Central」と称されるこのデモ行為は、香港の行政長官選挙における「普通選挙」実施を要求しているものです。現在の北京政府の方針は北京政府が認める候補者しか立候補できないとする「官製選挙制度」です。これに対して「一国二制度」において自由な選挙の実現を目指す香港の若者たちが抗議の行動に出たのでした。
市内中心部占拠は3日目に入っていて警官隊とデモ隊の睨み合いが続いています。デモ隊も過激な行動に出ないよう注意して行動しているし、警官隊も「催涙ガス」程度で解散を求めるものの、それに抗するデモ隊の動きには対してはそれ以上の過激な措置を採ることはしていません。デモ隊・警官隊ともにギリギリの線で踏みとどまっています。さすがは「香港」という感じです。但し何かの間違いや悪戯で不測の事態が発生すると、激しい衝突に発展しかねないという状況にあることも事実です。
今のところ北京政府は冷静に推移を見守っていて、香港行政府に事態の収拾を任せているようです。明日「国慶節」を迎える中国は「香港」の情勢を横目に見つつ、お祝いムードに浸っています。中国の国民にとっては「一国二制度」の「香港」の情勢は当面自分達の政治環境とは関係ない「外国」の事件なのだと思われます。「天安門」の記憶は薄れ、「香港セントラル」は外国の出来事ということでしょうか。
昨日行われた国慶節を祝うコンサートでは「習近平国家主席」と側近が逮捕されて崖っぷちに立たされている「江沢民元国家主席」が並んで音楽を聴く写真が報道されました。この報道は二人の間で何か「妥協」が成立したのか、それとも「嵐の前」の「和気藹藹」なのか分かりません。香港の占拠に対する北京の指示は「江沢民派」からなされたものという噂もありました。「習近平」政権が「汚職問題」と供に「香港民主化要求」をどのように裁くのか世界が注目しています。
09月30日(火)
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