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Kenの日記
by Ken
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■「ISIS」との戦い
アメリカが中東五カ国と連携してシリア国内の「ISIS」の首都への空爆を開始して2日目となりました。「ISIS」からは目立った反撃はなされていません。アメリカは非常に厳重なテロ対策を実施してこの「空爆」にそなえたものと思われます。しかし安心するのはまだ早そうです。テログループは爆発する「衣類」とか、歯磨き粉爆弾などを作り出しているのだそうです。
人質を処刑して「見せしめ」としている「ISIS」は非常に残虐であり、「イスラム」の名を語ったテロ国家だとオバマ大統領は非難しました。差し当たり「シリアのアサド政権」を倒すよりアサド政権に敵対する「ISIS」を根絶するほうが「先」ということなのでしょうが、この「筋書き」がうまくいくかどうか全く予見を許しません。
というのも「アフガニスタン」「イラク」等で戦いでは、紛争が長引き・泥沼化して、状況は以前より悪くなってしまうと言うケースが多いからです。しかも「ISIS」はアル・カイーダとは違って既に「シリアとイラク」の一定地域を領有してその地域の「統治」しており、「国家」に近い体制を確立しているのです。
オバマ大統領は国連での演説で「ISIS」との戦いは「長期化」する可能性があるとして自らその懸念を認めました。「ISIS」と同様の動きは他のイスラム諸国にも派生しつつあり、今後この動きが拡大していくおそれがあります。「ISIS」の一万人を超える武装兵力は海外それも先進国から集められているようで、この問題は単なる中東・アフリカの問題ではなくて、先進国の抱える内部矛盾が噴出したという側面もあるのです。
09月26日(金)
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