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Kenの日記
by Ken
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■チャンドラ・ボースの70回忌法要
今日8月18日「ネタジ・スバッシュ・チャンドラボース」の70回忌法要が行われました。杉並区東高円寺の「蓮光寺」には縁ある人達が集まって例年と同じで厳粛な法要が営まれました。今年は18日が「月曜日」にあたったため、参会者は昨年よりも少なかったようです。それでも数人インド人の方も出席されていました。
蓮光寺住職が3代にわたって守る続けている「チャンドラ・ボース」の遺骨ですが、今年インドで政権交代があって「国民会議派」が下野したとは言え「遺骨」がインドに帰る日はまだまだ遠いようです。「国民会議派」が政権の座にあったこれまでの10年間は当然ながら「ガンジー・ネルー」のライバルであった「チャンドラ・ボース」をインドに迎えることは考えられませんでした。
更に「国民会議派」を破った「BJP(インド人民党)」の「モディ首相」はインド西部のグジャラート出身で、ベンガル出身の「チャンドラ・ボース」を復活させる必要は全くありませんし、そもそも「国民会議派」そのものが「後継者の役不足」で自壊してしまった感があります。ネルー家では一人娘「インディラ・ガンジー」以来今日まで「国民会議派」を強力に指導できる「男性後継者」は出現していません。インディラの長男「ラジブ」とラジブの長男「ラウル」は共に線が細く政治家には向いていません。そういう「国民会議派」相手だと、嘗ての有力なライバルの「チャンドラ・ボース」を担ぎ出す必要は全くないでしょう。
「モディ」新政権は「経済成長持続」と「貧困対策」を前面に打ち出しています。現在のインドに必要なのは宗教ではなく、着実な国民の生活改善です。イデオロギーは少し横においてまず「国民生活の改善」をしっかり実現して欲しいと思います。そしてインドが「祖国独立のアイデンティティ」を希求し、「チャンドラ・ボース」をしっかり認識することが必要となった時期にボースの遺骨はインドに帰ることになるのだと思います。それまで大分時間がかかると思いますし、ひょっとしてその時期は来ないかもしれません。
08月18日(月)
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