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Kenの日記
by Ken
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■アメリカの人質交換
アメリカがタリバンと「人質交換」したことで議論が巻き起こっています。タリバンに5年前につかまっていた米国人兵士(軍曹)と悪名高い「グアンタナモ」に収容されていた5人のタリバン兵士(幹部級)を交換したというものです。
実は今回帰ってくる米兵はその同僚によると現地で「脱走した」兵士だとのこと。通常ではタリバンに捕らえられた兵士は短期間で処刑されてしまうことが多いようなのですが、この兵士が5年も生きながら得ていたことに関してイスラム教に改宗したとか様々な憶測があるようです。またこうした取引に応ずると、今後人質交換目的のために「米国人誘拐」が増えるのではないかという懸念もあります。そうした難しい議論があってもオバマ大統領は「米国人」の救出を決断したのでした。
このことはアメリカという国がどれほど「国民を大切に考えている」のか証明されたことになります。事情がどうであれ「米国民の命」を最大限に尊重するアメリカの指導者の伝統は守られたのだと思います。アメリカが世界の紛争地域に兵士を送って、世界の警察としての機能を果たせるのは最終的に「国」が「兵士」をとことん守るからだと思いました。このことは青年が多数犠牲になった天安門事件から25年経過しても、謝罪一つしないた中国指導者に痛烈な批判になっていると思います。
アメリカとタリバンの交渉が今後どのような展開を見せるのか不明ですが、アフガニスタンからの撤退を表明したオバマ政権がタリバンと「交渉」を開始することで何か打開策を探っているのかもしれません。良いニュースを期待したいと思います。
解放された米兵(軍曹)には米国に帰還すると厳しい軍法会議・処分が待ち構えていると思います。その規律の厳しさもアメリカの一面ではあります。
06月06日(金)
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