ID:85567
Kenの日記
by Ken
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■北朝鮮との交渉
宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使が滞在先の北京から北朝鮮への戻る途中の北京空港で会見に応じました。今回の拉致問題に関する日朝合意の中には、在日本朝鮮人問題(在日朝鮮人権利、総連本部事務所など)の取り扱いも含まれるとの認識を改めて示したようです。
日本政府は相変わらず総連本部問題は今回の合意に含まないとする立場を表明していますので交渉内容に関して相違に認識の違いがあることが明らかになりました。北朝鮮としては、拉致被害者調査・拉致被害者返還の見返りとして、どの程度までの「制裁緩和・在日朝鮮人問題の解決」を求めることになるのか、最も気になるところです。
中国・韓国は「北朝鮮非核化に向けた六か国協議」の足並みが崩れることを警戒しています。「一人二人」の拉致被害者帰国によって、日本から莫大な支援を受けることができれば朝鮮半島非核化のための経済制裁は大きく効力を削がれてしまいます。それは現在北朝鮮と軍事対立で揉めている韓国と六か国協議の議長に祭上げられた中国にとっては「癪に障る勝手な動き」と見えるはずです。
しかし、考えてみると六か国協議メンバーとの共同の「経済制裁」より、日朝間の特殊な問題である「在日朝鮮人問題、朝鮮総連本部問題」を取引材料にする方が、中国・韓国・アメリカとの関係で「波風が立たない」問題であると言えます。この問題は「1910年の朝鮮併合」に端を発する非常に根深い問題でもあります。「拉致問題と強制連行問題」を絡めて解決するとなると、北朝鮮の「非核化」とは別次元の問題となりあえます。尤も在日朝鮮人の「改善した処遇」から北朝鮮本国が大幅なピンハネをするようでは実質的に在日朝鮮人の利益にはなりません。この辺りが困った問題ではあるのですが。
06月02日(月)
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