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Kenの日記
by Ken
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■傘の修理
常時肩掛けカバンに入れて持ち歩いている傘が壊れてしまったので、どのように対処しようかずっと思案していました。修理が必要なのは傘の骨と骨を繋いでいる小さな「ハトメ」が一箇所外れて紛失してしまったもので、傘がキチンと開かなくなっているのです。材料的には小さな「ハトメ」ですが、これが修理できなければ新しい傘を買わなければなりません。取り急ぎ妻に「糸」で結んでもらって急場を凌いでいますが、梅雨シーズンを前にどうしようか悩んでいました。
というのも傘を購入した浦和仲町商店街の傘屋さんがここ暫くシャッターが降りたままで、電話をしてみても留守番電話が答えるだけだったのです。そこは日本製の傘を買おうと思っていたところ浦和の商店街で偶然見つけた傘屋さんで、小さな店舗の中に山ほど傘を置いていて、ご主人は傘のことについては色々薀蓄を聞かせてくれる一風変わった店です。その店で傘を3本買い「壊れたら修理してやるから持ってこい」と言われていたので、一本の折りたたみ傘が強風で骨が折れた時に補強・修理してもらったことがありました。
今回はもう一本の別の「折り畳み傘」が壊れたのですが、店が閉まっていて連絡も取れないので自分で修理できないか色々研究していたのでした。浦和のユザワヤには傘修理用品はありませんでした。新宿の東急ハンズに行ってみると傘売り場に小さな「ハトメ」は売っていますが、そのハトメに合った修理用具がないとハトメを上手に処理することはできません。修理も難しいので「糸」の応急修理がダメになったときには新しい傘を買うことにしようかと思い始めていました。
日曜日の午前中にダメ元で電話してみたところ何とご主人が電話口に出たではありませんか。でもご主人は「身体をこわしたので傘の修理はやっていない」とのこと。修理の手掛かりだけでも教えてもらえれば幸いと思って早速浦和仲町の店舗に出向きました。件の傘屋のご主人は歩くのが大変そうして店の奥から出てきました。「折角来たのだから見てやろう」と傘を広げてチェックしたご主人が「直してやる」とのことなので修理をお願いしてしまいました。暫くの間店が閉まっていた理由を尋ねると、高齢のお母さんの介護をするために店を早仕舞いしていたとのこと。そのお母さんが亡くなった後でご主人も身体を壊してしまったとのことでした。身体が不自由でも傘修理(傘修理職人さんというと「傘製造職人」だと怒られます)の腕は大したもので、ハトメも、曲がっていた骨のバネもすっかり直してもらい、一箇所の糸切れもキチンと糸を取り替えてもらいました。これで懸案が解決しました。
傘専門店はどんどん減っているし、ましてや修理をしてもらえる店となると見つけるのは殆ど不可能な状態ですので、浦和仲町の「傘屋」さんのご主人には是非健康を取り戻して末永く営業を続けて欲しいと思います。
04月28日(月)
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