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Kenの日記
by Ken
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■スリランカ北部鉄道が徐々に復興
20年以上の長期に亘った内戦で激しく破壊されたスリランカ北部のインフラが少しずつ復興が進んでいるようです。3月4日本島側の主要都市キリノッチとジャフナ半島のパライの間の鉄道が開通し、南部の首都コロンボからパライまで鉄道直通運転が開始されました。下の写真はスリランカの新聞(NET)からに掲載されていたものを転載しました。どの辺りかわかりませんが真新しい線路が敷設されています。

北部に向かう鉄道については2013年9月14日に嘗てLTTEと政府軍の占領地を隔てる南部検問所のあった「オマンタイ」からLTTEの根拠地のキリノッチまでの鉄道が再開されていました。そして北西部ではマドワッチからマドゥロードまでの鉄道が2013年5月14日に再会されていました。今回ジャフナ半島の検問所があった「パライ」まで鉄道が開通されました。
スリランカ北部への鉄道は1956年にコロンボから北部の主要都市「ジャフナ」を経由してジャフナ半島最北端の「カンケサンチュライ」まで開通しました。この路線は「The Yal Devi」(ジャフナの女王)という優美な名称で呼ばれていたようです。当時ジャフナは首都コロンボに匹敵する人口集積地区で謂わばスリランカ版の「東海道新幹線」だったのです。
この鉄道の旅についてはスリランカン内戦をテーマにした「キラーリクロッシング」という小説に詳しく描写されています。私がスリランカに滞在していた時期(民族紛争中)の鉄道はヴァウニアが終点でした。そこから少し北にいったところからはLTTE支配地となっていました。政府軍・LTTEの内戦終結交渉が進展しジャフナに向かう「A9国道」が通行可能となりましたが、それに平行して走る鉄道は完全に破壊された姿を晒していました。
ジャフナ半島の「パライ」まで伸びたとは言え、そこからジャフナ市街まではまだかなりの道則(25〜30Km)がありますので、ジャフナセントラルまでの復興を一日も早く実現してほしいと思います。
03月06日(木)
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