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Kenの日記
by Ken
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■ハンガリー国立歌劇場「椿姫」
昨日16日ハンガリー国立歌劇場の日本公演「椿姫」を川口リリアホールで見てきました。今回のハンガリー国立歌劇場公演は15日の神奈川県民ホールが初日です。川口リリアホールは2日目なので、オーケストラと歌手の息があっているか、オーケストラの伴奏は大丈夫か少し心配でしたが、大変素晴らしい演奏だったと思います。

主役「ヴィオレッタ」は急遽変更となり、代わりに歌うこととなったのが「イリーナ・ドヴロフスカヤ」さん。イリーナさんは1981年生まれの32歳。ロシアのウスチイリムスク出身の若手ソプラノです。東京・大阪の有名劇場での公演は「エバ・メイ」「テオドシュー」といった有名どころがタイトルロールを歌うのですが、地方周りは別な若手が主役を演じます。しかし若くて意欲的なイリーナさんのヴィオレッタは非常に素晴らしかったと思います。

可愛そうな「ヴィオレッタ」の身の上を考えると、つい涙が出てしまうのが普通ですが、この公演でもイリーナさんの表現は素晴らしく涙を禁じ得ませんでした。ヴィオレッタと並んで大変難しいと思われるジェルモンですが、今日歌った「アナトリー・フカノフ」さんの表現は少し元気が良すぎのような感じでした。「ヴィオレッタ」にアルフレードと別れるように説得する場面では、ヴィオレッタが納得せざるを得ないような雰囲気が必要ですが、そこまでの説得力は無かった感じがしました。一方終幕でのヴィオレッタを認める表現は見事だったと思います。

3幕の舞踏会場面におけるバレエ及びその音楽は非常に躍動的で素晴らしかったと思います。終演後川口リリアの楽屋口で待ち構えて、イリーナさんジェルモン父子の「サボルチャ・ブリックナーさん」「アナトリー・フォカロフ」さんお写真を撮ってきました。
06月17日(月)
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