ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99190hit]

■難しい北朝鮮問題
昨日25日、韓国政府は北朝鮮政府に対して、今月上旬に操業中断措置となった南北協力事業の「開城(ケソン)工業団地」の操業再開などを話し合うための南北の実務者会談開催を提案しました。韓国政府は26日午前までの回答を求め北朝鮮がこれに反応しなかった場合は「重大な措置を取る」と警告したのでした。この提案に対して本日26日の期限までに北朝鮮は全く反応しませんでした。

北朝鮮は25日の軍創設記念日を迎えましたが、韓国の提案を一蹴して相変わらず「核兵器保有」を声高に訴える挑発的な発言を続けています。北朝鮮のミサイル発射実験と核実験は、確実に日・米・韓・中に対する牽制の効果が出ています。北朝鮮の核兵器およびそれを運搬するミサイルの技術は未熟で本当に「的」に命中するかどうか怪しいところではありますが、万が一それが発射されると大きな被害をもたらす可能性は残ります。「核兵器による金一族体制維持戦略」は金日成の狙いがまさしく的中している図式と言えます。

この状況を打開するのは非常に難しいと思われますが、「金日成」時代とは違う環境が生まれていることも事実であり、問題喀血の手掛かりはその当りにあるのではないかと思われます。

まず中国の姿勢は随分変化しました。核実験非難の国連決議には賛成するし、北朝鮮との流通窓口を少しずつ閉じ始めているとの情報もあります。これまでは経済制裁を実施しても最期には中国から物資が流れましたが、そのルートが遮断されれば北朝鮮の疲弊の速度は格段に速まります。

それと数少ない軍事専制国家として北朝鮮独裁政権と同じように軍事政権が国民を牛耳ってきた「ミャンマー」の民主化が進展しつつあることです。この際、日本をはじめ国際社会は「ミャンマー支援」を「異次元レベル」に拡充して「民主化の果実」を促成栽培で実らせ、中国の締め付けで完全に国際社会から断絶された北朝鮮に、民主化の恩恵がいかに素晴らしいものであるのか見せつけるのです。

安倍首相は中国訪問を断られ外交日程が空いたのでミャンマーを訪問するらしい。是非思い切った支援策を打ち出して欲しいところです。
04月26日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る