ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99190hit]

■病院退院(一日目)
今日10時過ぎに母は「さいたま市民病院」を出ました。これに先立って9時40分には看護婦さんによって点滴の管が外されました。母は言葉こそ発することはないのですが、手首から点滴の針をはずされて晴れ晴れとしたような顔をしていました。

施設に戻った母は10日前まで暮らしていた同じ部屋で過ごすこととなりました。これからそれほど長く住むことにならないことが分かっている施設の人はとても親切にしてくれます。弟夫婦が次男を伴って小田原から見舞いに来てくれました。病院で合流したあと介護施設に戻り暫く母と一緒に居てくれました。

近くのスーパーでお弁当などを買ってきて夕食は妻と娘と私での母の部屋で食べました。母の好きだった梅酒を少し母の口に含ませましたが迷惑そうな顔をしていました。口に水を含ませると少しは喉に流し込みます。しかし普段は呼吸のため口を開けているくせに、水は入らないというかのように口を閉ざしてしまうことがあります。これは明らかに拒絶の意思表示だと思いました。娘が見守っている間に一度母の口から言葉が漏れました。私には「お腹空いた」と聞こえました。

想像するに、意識がはっきりする時間と意識が薄れている時間があり、前者の時間がだんだん減って行くのだと思います。但しまだ一日に何回か意識がはっきりする時間があり、そういうときに話しかければ反応するのだと思います。いずれにしろ次の土曜・日曜がどうなるか分かりませんので貴重な土日なのです。明日は音楽を聞かせるつもりです。
11月10日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る