ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99196hit]
■トルコ航空、イスタンブール空港の印象
***ナポリに到着***
今回、日本からイタリアに行く手段としてトルコ航空を選んだ関係で、トルコ航空の根拠地のイスタンブール空港を経ることとなりました。往路は同じスターアライアンスのANAで羽田から関西空港に移動しての関空からの出発、帰りはイスタンブールから成田への直行便です。
長距離の旅程なので夜に飛行機の中で寝ていければ効率的です。例えエコノミークラスでも座席が空いていればゆったり眠って行ける可能性があります。これに食事が美味しければかなり満足度が高くなりますし、マイルを貯めているスターアライアンスの航空会社なら更に好ましいのです。トルコ航空利用のイタリヤ行きはこれらの点でかなり的を得たものでした。
往路で一番混んでいたのは「羽田−関空間」のANA便でした。全日空の古い機体がほぼ満席の状態。一時間程度の飛行ですが座席にはテレビモニターがないしANA無料機内サービスは最低限なので非常に低サービスな感じを受けました。これに対して「関空−イスタンブール」間のトルコ航空便はかなり空いていて、二人掛け席の一人利用はほぼ当たり前。4人掛け席の一人利用も何箇所か見られました。この場合かなりゆったりと眠る事ができます。
これはたぶん以下の理由からだと想像できます。@日本からヨーロッパへの便はANA、JALを始めとして主要都市に多くのダイレクト便が飛んでいて無理して乗り継ぎ便を利用する必要が無いこと。A乗り継ぎ便でも欧州キャリアを使うことが多くトルコ航空等の先進国キャリア以外を選択する旅人はあまり無いこと。B関空からは中東系キャリア3社(エミレーツ、カタール航空、トルコ航空)飛んでいて、それぞれドバイ、ドーハ、イスタンブールをハブに使っておりこのクラスの競争が激しいことから選択肢が多いこと。
トルコ航空の2便(関空ーイスタンブール、イスタンブールーナポリ)は使用機材は座席は新しく、各自の席にモニターが付いている等非常に快適でした。トルコ航空はイスタンブールのハブ機能を強化して今欧州各地へのネットワークを拡大しているようです。イスタンブールーナポリ間も最近就航したみたいです。ローマへの便は通常のハブ空港からあるようですがナポリとなるとかなり限定されるようです。今回日本人の客は我々だけだったようです。
次の食事ですが、これはエコノミークラスの食事として大変美味しいと感じました。個人的な嗜好かもしれませんがトルコ航空の味付けは私の趣味にあっていました。もちろんワインもたっぷり頂きました。更にトルコ航空はスターアライアンスなのでマイル獲得ができます。
おまけとして「イスタンブール空港乗換え」も非常に興味深いものだったので記載しておきます。もともとビザンチウム、コンスタンチノープルとして栄えた都市ですから地の利は最高です。アジア、ロシア、ヨーロッパの結節点として様々な人々が行き交います。それを意識してか空港設備のレストラン・免税店も非常に充実しています。つまりローカルなものとインターナショナルなものが程よく揃っているのです。
トルコの経済発展がこのまま続いて行けば「第二のシンガポール」となるのはそう遠い将来では無いと思いました。シンガポール空港の機材、機内サービス、更にチャンギ空港の便利さは完全に先進国のキャリアを抜いていると思いますが、ヨーロッパへの乗り継ぎの便利さを考えるとアジアの西端にあるイスタンブールは大変有利だと思いました。
既に書きましたが、このようなキャリアとしてエミレーツ・カタール航空が競争しています。これらのキャリア間で今後も料金競争・サービス競争が続くと思われるので、欧州への旅はこれら中東のキャリアを利用することがお徳であり便利であることを痛感しました。また「乗継ぎ」の際の荷物検査と免税品購入の問題についても、最終目的地への乗り継ぎ地として利用する限り液体の免税品をたっぷり購入することができます。
[5]続きを読む
03月23日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る