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Kenの日記
by Ken
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■大河ドラマの画面
NHKの大河ドラマ「平清盛」の映像画面が「汚い」という指摘があるようですが、私も同じような感じをもちました。製作者は「リアルな感じを出している」とか「武士の貴族の対比を狙っているとか」とか「武士が権力基盤を固めるまでの変化を狙っている」とか色々な理由を掲げて守りに入っています。しかしもう少し別な観点からの考え方も必要だと思います。
まず視聴者の高齢化比率が高まるにしたがって、目の悪い視聴者の比率が増えているという現実です。視力の衰えは様々あるでしょうが、「彩度の差を捕らえにくい」という症状も十分考えられます。以前「竜馬伝」を見ていた母が画面が見にくいとしきりに言っていましたが、片目しかはっきり見えず重度の近眼の母には「彩度の差のない」画面は見づらかったのだと思います。竜馬伝でも平清盛でも画面全体を暗くする手法が随所に使われています。
製作者の話として、最近テレビは高精細が当たり前になっていて細かい所までよく見えるため、リアル感を出す必要がある(そうでないと苦情が来る)とのコメントもしていますが、高精細の液晶画面は明るさでいうと昔のブラウン管には及ばないと思います。部屋を明るくすると見づらくなってしまいます。
NHKが有料である理由は歴史に残るような映像芸術を製作して後世に残すことだけではないと思います。
01月30日(月)
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