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Kenの日記
by Ken
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■さすがベルリンフィル
週末に録画しておいたベルリンフィルのヨーロッパツアーの模様を見ました。最初は最後まで見るつもりはなかったのですが、あまりの名演に最後まで一気に見てしまいました。曲目・演奏者は下記のとおり。
狂詩曲「スペイン」(シャブリエ)
アランフエスの協奏曲(ロドリーゴ)
交響曲 第2番 ホ短調 作品27(ラフマニノフ)
ギター:カニサレス
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:サイモン・ラトル
2011年5月1日 マドリード・レアル劇場での公演
大変洒落たプログラムでした。3曲とも傾向の違う曲のように考えていたのですが見事に一体感を見せていました。メインのラフマニノフ交響曲第2番(ラフ2)を貫く「情念」というよなものが全体を貫いた感じでした。シャブリエもアランフェスも尋常ではない「こだわり」と「掘り下げ」が見事で稀にみる名演だったと思います。ラトル・ベルリンフィルの関係の成熟もすばらしい域に達していると思います。(ウィーンフィルに望めない特定の指揮社との濃密な関係です)
アランフェスのソロは「カニサレス」(フアン・マヌエル・カニサレス)。非クラシック系の世界的に有名なスペインのギタリストだそうです。今回のアランフフェスでは独特の雰囲気を醸し出してました。とにかくその技巧に加えて、神秘的とも言えるその音楽性は大したもの。ベルリンフィルの伴奏に背景にして自分の世界を作り出していました。スペインの「哀愁と熱情」が見事に表現されていたと思います。
カニサレスさんのホームページ(日本人の奥様訳のカニブログは大変興味深い内容です。)
結構重くなった「アランフェス」の後の「ラフ2」。これは超ヘビー級の音楽でした。帝政・革命後を通したロシアの情念。ヴィシネフスカヤが表現していましたがロシア芸術の特徴の「過剰性」。ドストエフスキーの表現にも通じます。とにかく「過剰さ」を典型的に表現している音楽だと思います。私のベストは「ゲルギエフ・キーロフ」の演奏です。ロシアの演奏家の方が地味に演奏する傾向があるのかなと思っています。
ラトルの表現はとにかくラフマニノフが書いた音符をひとつ残らずに表現したような感じでした。まさしく音の洪水(それも非常に高度な)でした。それも弦楽器・管楽器の息の長さは只者ではないし、自然に聞こえるkれど微妙なテンポの揺れはあざとくなる一歩手前で踏ん張っていました。オケの燃焼度もたいしたものでした。ラトル。ベルリンフィルの音楽のひとつの頂点を見た思いがしました。ベルリンフィルの演奏水準(燃焼度)は「ドゥダメル」との出会いで一段上がったような気がします。
06月06日(月)
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