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Kenの日記
by Ken
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■NHK新春オペラコンサート
今年の正月は、ウィーンフィルのニューイヤーコンサート放送をパスし、箱根駅伝を結構しっかり見て、休み最終日の3日はあまり期待しないでNHKのオペラコンサートを見ました。

期待していなかったので仕方ないのですが、聞き終わってから非常にモヤモヤしたものが残ってしまい見なければよかったかなとも思いました。というのもNHKはこれまでとは趣向を変え、良くいえば斬新な、正直に言えば「製作意図が全く見えない」音楽番組を作り出したからでした。正月の恒例なのだから、「紅白」といっしょで視聴者の予想通りの「お祝い気分」の展開をしてくれれば、まだ救いがあったでしょう。今回は400年のオペラの歴史を振り返るというような大上段な構想で、例年のNHKの司会ではなく、俳優の寺田農さんの場違いな「役造り」によって進行されました。

そもそも正月のオペラガラコンサートを魅力的にするには、少なくとも以下の方法が考えられるでしょう。

1.正月らしく、マンネリでもいいから「ハッピー」な歌・演出をする。

2.外国人を呼んで、オペラの一部でもいいから歌手の「声」を聞かせる。

3.歌手と演出家が十分打ち合わせをして、オペラの1場面を丁寧に再現する。

しかし、今回のコンサートは上記のどれでもなく、舞台・衣装は「紅白」の延長線上そのもので、歌に関係なくケバケバしくて、歌手も殆ど動きを封じられてしまった。それでは「声」でアピールできるかと言えば、昨年秋に外国の歌劇場がワンサカ押しかけた後なので、到底日本人では太刀打ちできない状況であることは間違いないところ。歌手がオペラの場面に没入できるかといえば、そうではなくて、伴奏のオケは常に一本調子の感動のない伴奏。あれならオケを舞台に上げて緊張感を持たせたほうがずっとマシだと思いました。

NHKの番組責任者が、日本のオペラファンのレベルが格段に向上したと考え、自分の趣味も取り混ぜてこのような番組を作ったのだとは思いますが、それなら正月の番組にしなくても良いのではないでしょうか。NHKは正月にしかオペラ番組製作を許さないのであれば別ですが。

とにかく正月休みの最終日で明日から「仕事始め」という夜に非常に消化の悪いものを食べてしまった気持ちでした。その後に見た「ダイハード4」が上手に作られていたので気持ちを切り替えられたのがせめてもの救いでした。
01月04日(月)
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