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Kenの日記
by Ken
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■ヘンデル「メサイア」(サントリーホール)
今日は天皇誕生日で休日。後午からサントリーホールでヘンデルのメサイアを聞いてきました。12月のコンサートといえば年末の「第九」ですが、今年は趣向を変えてメサイアを聞く事に決め、随分前からチケットを買っておきました。席は2階LB1列の1番と2番。指揮者をほぼ真横から見ることでのきる席でした。

ヘンデル:オラトリオ『メサイア』HWV56(孤児院版)

ソプラノI   :レイチェル・ニコルズ
ソプラノII  :松井亜希
カウンターテナー :ダミアン・ギヨン
テノール :ゲルト・テュルク
バス :ドミニク・ヴェルナー
指揮:鈴木雅明
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

「メサイア」は受難曲のようにストーリーがはっきりしていませんが、一応第一部がキリストの誕生、第二部がキリストの受難、第三部がキリストの復活となっています。しかし、歌詞が英語で歌われるので内容が伝わり、多くの場面で非常に深い感動を与えてくれます。

第一部冒頭ではテノールのテュルクさんが全編を暗示するような、そしてコレギウムジャパンの演奏のトーンを決めるようなアリアを歌われました。数年前に「マタイ」の福音史家で非常に知的で劇的な歌を聞かせてくれた方です。今日の歌手陣の最初のアリアで決めてくれました。

メサイアには多くの版があり、幾つかの歌においてはテノールが歌ったり、アルト・ソプラノが歌ったりして違う演奏形態があるようです。今日はソプラノ独唱を二人で分担していました。我が家のショルティ盤では、カナワが一人で歌っています。ソプラノの松井さんが合唱と掛け持ちで「ソロU」を受けもたれました。松井さんは母音の発声が素晴らしく非常に魅力的にアリアを歌われていました。ただ、他のソリストが全て外人で「子音」の発生が力強かった中で、やはり日本人特有の子音が遠慮気味な発声であったことが悔やまれました。

オーケストラは弦楽器が相変わらず非常に安定していました。低音部で鈴木秀美さんのチェロが支えていることで音楽全体が締まっています。今回さらにティンパニが非常に効果をあげていたと思います。バロック音楽の権威のロバート・ハウズさんの演奏ですが、「音楽に」というより「歌詞に」併せたティンパニの演奏でした。日本語に合わせることは難しいでしょうが、英語の強烈な「子音」と打楽器演奏は調和するものだと分かりました。

会場はほぼ満席。熟年の聴衆が多かったように思えました。
12月23日(水)
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