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Kenの日記
by Ken
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■さいたまシティオペラ「カルメン」
さいたまシティオペラの公演があることを知り、土曜日で色々やりたいことがあったので頑張って済ませ、後午6時からのさいたま文化センター大ホールで聞いてきました。昨年のさいたまシティオペラは「ピアノ伴奏版のコシファントゥッテ」でしたが、今年は25周年記念ということで大掛かりで、オーケストラ伴奏の「カルメン」を取り上げました。

A席の当日券が何枚か残っていたので2階席にしました。ところがこれが大失敗。私達の前の席の方(2人)が、転落防止用の手摺で舞台が見え難いのか、前に乗り出したり頻繁に頭を動かしたりします。なかなかオペラに集中できないので3幕から一階席の最前列に移りました。当日券A席の残りは少なかったのですが、実際には結構空席がありました。

さてオペラですが、なかなか「これが最高」という演技に出会えません。海外の有名な歌劇場(非常に高価)を観ないこともありますが、DVDやテレビ放送に関しても同じことが言えます。たぶんオペラ配役の「性格付け」が非常に難しいからだと思います。「ドン・ホセ」は「かなり頼りない部分を残すつつ、結構一途な二枚目」のキャラクターが必要です。「カレーラス」がぴったり。カルメンは「惹きつける魅力をもちつつ、正直で、頑固」であることが必要とされます。エスカミーリョは兎に角「強く、二枚目で、華やかさ」が必要です。この役にはまる歌手を探すことが難しいのでしょう。

今日の公演では、ホセの「大野徹也」さんが圧倒的に存在感がありました。幕が進むに連れて声が出てきました。3幕・4幕のアリアは素晴らしかったです。非常に真面目な「ホセ」を上手に演じていました。その真面目で一途なホセと対象的であるべきエスカミーリョは少し存在感が薄かった。酒場「リリアス・パスティア」で歌われる「闘牛士の歌」における目線の悪さは気になりました。カルメンは存在感があって、かなりの怪しい雰囲気を出していました。しかし「子音」の発生がはっきりしないので、せっかく日本語で演じているのに、台詞が聞き取れない場面が多くありました。

舞台作り、衣装とも良く作られていて、古典的な演出だからだと思いますが、非常に安定した舞台だった思います。オーケストラの弦楽器がもう少し音が出て打楽器・金管楽器が華やかな音を聞かせて欲しかったです。最初の序曲のシンバルはとても印象的なのですが、そこがどんな音を出すのかで、舞台への期待感が膨らみます。フィレンツェ歌劇場オケの打楽器軍の上手さを思い出しました。

会場には結構着飾った観客が目立ちました。「さいたま」でこういう文化が残っていることは良いことだと思います。
09月12日(土)
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