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Kenの日記
by Ken
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■遅ればせながら「グスタボ・ドゥダメル」
NHKBS2の「クラシックロイヤルシート」で放送されたベルリン・フィルのワルトビューネ・コンサートの模様を録画しておいて今日聞いて見ました。指揮は話題のグスタボ・ドゥダメル。すごい才能がでてきたものです。今回のコンサートのテーマは「ラテンアメリカ音楽」だそうで、ドゥダメルの身体に染み込んだ旋律とリズムだけに、他の追随を許さない演奏でした。
1. 交響曲 第2番 「インディオ交響曲」( チャーベス作曲 )
2. スペインの七つの民謡 ( ファリャ作曲 )
3. センセマヤ ( レブエルタス作曲 )
4. ブラジル風のバッハ 第5番( ヴィラ・ローボス作曲 )
5. バレエ組曲「エスタンシア」( ヒナステラ作曲 )
6. ダンソン 第2番 ( マルケス作曲 )
7. ア・フエゴ・レント ( オラシオ・サルガン作曲 )
8. ウエスト・サイド・ストーリーから「マンボ」 (バーンスタイン作曲 )
9. ベルリンの風 ( リンケ作曲 )
ソプラノ:アナ・マリア・マルティネス
管弦楽 :ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指 揮 :グスタボ・ドゥダメル
収録 :2008年6月15日, ワルトビューネ野外音楽堂
ドゥダメルはベネズエラに1981年1月生まれました。従って今年で27歳。若いと思っていたハーディングが1975年生まれなので、ハーディングより6歳若いことになります。シモン・ボリヴァル・ユース・オーケストラ・オブ・ヴェネズエラと録音したチャイコフスキーの交響曲5番をCDショップで立ち聞きして、素晴らしい指揮者であることを知っていましたが、今回ラテン音楽を聞いて「とんでもない指揮者」だということが分かりました。ラトルやアバードが絶賛しているというこも頷けます。
顔の表情を含めて身体全体で「音楽」「歌」を要求し、それが直接的に、素直に楽員に伝わる稀有な才能を持っています。ラトルの思い入れの故もあるのでしょうが、あのベルリンフィルが必死になって着いていっています。べルリンフィルの楽員は「若い才能の発見」を心から喜んでいることが分かります。日本の某交響楽団に絶対にまねのできない姿勢ですね。
ドゥダメルの指揮姿はときどき「アバード」と似ているところがあります。アバドとの親密さを示すものです。そういえばアバードは最近益々円熟味が増している感じで上手に年輪を重ねていますね。自分でも演奏しながら若い音楽家・後継者を育てることに力を入れています。カラヤンとは違いますね。
同じ日にヨーロッパの期待の星の「メスト」がクリーブランドを振ったブルックナーの交響曲第7番を放送しましたが、「ドゥダメル」の音楽の方が圧倒的に魅力的でした。
若くして亡くなった「ケルテス」のことを前に書きましたが、ケルテスのことを思い出しました。ケルテスは本当に人を楽しませること、いっしょに楽しむことが好きな人間だったようです。それが異常な域に達していたようです。テルアビブでの演奏会の練習が終わった後、どうしても遠くからやって来たソリスト(日本人の岡村喬夫さんら)を楽しませたくて「遊泳禁止」のホテルの裏の海岸に泳ぎに行き、高波に飲まれて亡くなったのでした。ドゥダメルの指揮する表情をみていると、本当に純粋に音楽を楽しんでいることが分かります。そして楽員との一体感は凄い物があります。これがリーダシップなのでしょうね。
05月11日(月)
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