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Kenの日記
by Ken
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■「献血」再開
2009年1月、インドから帰国して丸3年経ちました。インド滞在者は以下ようにマラリアの寄生が疑われているので帰国後3年間は献血できないのです。

<マラリア>
マラリアは、原虫が「ハマダラカ」に媒介されてヒトの赤血球に寄生します。そのため、マラリア流行地を旅行したことのある方は原則として帰国後1年間、マラリア流行地に居住したことがある方は帰国後3年間、献血をご遠慮いただいています。(日赤献血ホームページから)

めでたく3年間が「ご遠慮期間」が終了したのでこの1月末に献血を開始しました。3年間の間に献血手帳が廃止されて薄い「献血カード」が導入されていました。今回で36回目の献血でした。そしてその「検査成績」が送付されて来ました。これから身体の調子をチェックするためにも、血液の生化学検査の結果をフォローしていきたいと思います。以下今回の生化学検査の結果で()内は昨年人間ドックの際の結果です。

GPT−−−−22(27)
「GPT」はたんぱく質の元となるアミノ酸の代謝にかかわる酵素のこと。GPTは肝臓の細胞に多いため主に肝臓の異常を調べる場合に検査される。GPT検査の特徴はGOTと異なり運動による検査値の影響がないという利点がある。基準値は「3〜35」。基準値より高い場合には急性肝炎、慢性肝炎、肝臓がん、脂肪肝、アルコール性肝炎などの疑われる。今回は22ということでこれまでにない「低い値」となっている。肝臓の機能が正常に戻っている証拠か。

GOT−−−−20(33)
GOTとはたんぱく質の元となるアミノ酸の代謝にかかわる酵素のこと。GOTは肝臓、心筋、骨格筋の細胞に多いため、これら部位の異常を調べる場合に検査されます。基準値は「5〜40」。基準値より高い場合、肝臓が原因の場合、急性肝炎、慢性肝炎、肝臓がん、脂肪肝、アルコール性肝炎などが疑われ、心筋が原因の場合は急性心筋梗塞などが疑われる。今回は前回33から大幅ダウン。肝臓・心筋が健康になった証拠か。

γーGTP−−−−28(34)
γーGTPは肝臓での代謝に関わるグルタチオンを合成する酵素のこと。γ-GTPの値は肝臓疾患や胆道疾患を調べるときに使用され、特に飲酒によって高値になる。基準値は「男性:0〜50」。基準値より高い場合、肝臓が原因の場合はアルコール性肝炎、アルコール性脂肪肝、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどが疑われ、胆道が原因の場合には胆道炎、総胆管結石、胆道がん、膵頭部がんなどが疑われる。今回大分改善したと評価。

TP(血清総蛋白)−−−−−7.1(7.0)
血清総タンパクとは、血清に含まれている100以上のタンパク質の総称をいいます。その中でも特にアルブミンといわれるたんぱく質が多く含まれています。アルブミンは肝臓で合成されるため、主に肝臓の異常がないかを調べるときに血清総タンパクを検査します。基準値は「6.5〜8.0」。基準値より高い場合には慢性感染症、膠原病、多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症などが疑われ、基準値より低い場合には肝機能障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などが疑われる。今回は前回とほぼ同じで異常無しというところ。

ALB−−−−−−4.8(4.7)
血液にはいろいろな蛋白質が含まれていて、生命維持の大きな役割をはたしている。これらの蛋白質は、アルブミン、グロブリンという主要なたん白を中心として常に一定の平衡状態を保っているが、体内の代謝などに異常が生じると血清蛋白質の数値が変動する。血清総蛋白質の検査では体内のどこかに異常が生じている目安はついても病気の特定はできない。そこでさらに詳しく調べる「たん白分画」検査が必要になる。基準値は「3.9〜5.0」。肝臓そのものに障害があると血液中のアルブミンは著(いちじる)しく減少する。ALBについては以前から正常。

A/G比(アルブミン/グロブリン比)−−−−−−2.1(2.0)

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02月04日(水)
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