ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99166hit]

■ムンバイで連続テロ発生
今日から人間ドック(伊豆の病院)なので朝早く家を出ました。途中電車の中で妻から電話が入り、インドのムンバイで連続テロが発生したことを知りました。「オベロイホテルが攻撃されて多くの犠牲者が出ている」とのこと。ムンバイの「オベロイ」ってどこだったか直ぐに思い出せませんでした。後の報道を見て分かったのですが、ムンバイ南部のナリマンポイントのオベロイトリデントホテルのことでした。

今回の同時多発テロはムンバイ市内の数箇所が攻撃されましたが、被害が大きかったのは、タージ・マハールホテルとオベロイトリデントホテルでした。この二つのホテルはムンバイでも最高級のホテルです。特にタージ・マハールホテルはインドを代表するホテルです。私は泊まったことは有りませんが何回か出入りしたことがあります。TATA系のホテルで昔風の豪華な作りが有名で日本人の観光客も多いはずです。

インドの大きな建物は共通して非常に複雑に設計されています。タージ・マハールホテルもホテル内は迷路のようになっています。つまりテロリストには打って付けです。日本食レストラン(確か「わさび」といいましたか)に行くには他のレストランの階段を上がって行くといった具合。

トリデントホテルも同様です。もともとは同じ系列だった隣の高層棟ホテルと繋がっているのです。現在その高層棟はヒルトンホテルになっていますが、現在でもプールのある庭が繋がっているし、ショッピングモールも「くねくね」と繋がっているし、ホテルフロントにも連絡通路があります。モンスーン期の長雨の時など非常に便利なのですが、テロに遭ったら大変です。私は暫くタワー棟に泊まっていたこともありこのビルの中は良く歩き回りました。

今回のテロでタージマハールホテルに近いユダヤ教のシナゴークも襲われました。インドの宗教は複雑で、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教、ユダヤ教、仏教、シーク教、ジャイナ教、ゾロアスター教等宗教のデパートのような感があります。私の印象ではイスラム教以外は比較的ヒンズー社会に溶け込んでいるという感じがしていました。今回ヒンズーとイスラムというインドにおける対立の構図だけではなく、イスラム対イスラエルという構図までインドに持ち込まれました。インドの対立が国際的な対立に連動してしまったようです。
11月27日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る