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Kenの日記
by Ken
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■ノセダ・N響の「スコットランド」
NHK教育テレビで「ジャナンドレア・ノセダ」指揮、NHK交響楽団演奏のメンデルスゾーンの「スコットランド」を聞きました。昨年10月収録です。「篤姫」を見てから風呂に入り、急いでテレビを付けて1楽章の途中から聞いたのですが、普段のN響にない非常に積極的な演奏なので、妻を誘って最後まで聞いてしまいました。

ノセダの名前はマリーンスキー劇場のオペラかバレーの公演で知っていましたがまともにオケで聞いたのは始めてです。ゲルギエフの弟子だけあって物凄いダイナミックな演奏をする指揮者です。「チョン・ミョン・フン」にも習っていたという経歴を見ると「熱演系」の指揮者であることは間違いありません。しかし、あのN響(しかもコンマスは掘さん)をこれほどドライブできるのは「ただ者」ではありません。

ジャナンドレア・ノセダ(Gianandrea Noseda)は1964年イタリアのミラノ生まれ、ミラノで指揮とピアノを学び、1997年からワレリー・ゲルギエフに招かれてマリインスキー歌劇場に入りました。さらにロッテルダム交響楽団、BBC交響楽団の指揮者にも指名されています。何れのオーケストラもゲルギエフと関わりを持っています。どうもゲルギエフ関連でゲルギエフのサブで指揮をしていて「ひとり立ち」したという感じです。「オケ」をドライブする能力はゲルギエフが見出したとは言えノセダの生来の才能なのだと思います。パーヴォ・ヤルビとかメストはどちらかと言うと「クール」な演奏をしますがハーディングとかノセダは「熱演」タイプです。若い才能がどんどん出てくるので非常に面白くなってきました。

N響の演奏にも触れておきます。それぞれ特色のある4つの楽章が最後まで緊張感(と感動)を持って演奏されました。弦楽器群の好演は良く有ることですが、メンデルゾーンでは管楽器の燃焼度も凄いものがあったと思います。特にホルンパートはヨーロッパの一流オケを聞くような洗練されていて力強い音がしました。さすがに「N響」という感を強くしました。ノセダを是非もっと沢山招いて欲しいと思いました。
11月16日(日)
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