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Kenの日記
by Ken
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■スリランカ内戦激化(12)
「Fresh clashes in Sri Lankan north」

The military has mounted an offensive to retake Tamil-held parts of the north There have been fresh clashes between Tamil rebels and government troops in northern Sri Lanka, as the military offensive there continue.

The military also announced details of casualties from Thursday's fierce fighting, saying more than 60 Tamil Tigers were killed in multiple battles.

A pro-Tiger website said rebels had killed 25 soldiers.

Troops are trying to retake the Tigers' political hub, Kilinochchi, as part of a government vow to crush the rebels. The government bars most journalists from the north of Sri Lanka and the accounts cannot be independently verified.

19日のBBCニュースはスリランカ北部の「キリノッチ」近郊での激しい戦いを伝えました。スリランカ政府は今年中に反政府勢力LTTEの政治拠点である「キリノッチ」を取り替えそうという作戦を遂行していて、現在キリノッチの数キロ手前まで進攻しています。そして戦果として毎日何十人の敵を殺したというニュースが流れています。

LTTEはこの進攻に抗戦しているほか、首都コロンボなどで自爆テロを敢行しています。また激しい政府軍の攻勢に対してLTTEが「毒ガス」を使ったという報道もあります。政府軍がキリノッチを取り戻すのはそう遠くないと思います。しかしそれで紛争が終了するわけではありません。LTTEは市民社会に紛れて姿を消してしまうでしょう。それからは本当のゲリラ戦になります。

米国がアフガニスタンで経験したように、一旦スリランカ政府軍がゲリラ勢力を追い払っても、ゲリラは決して消滅しません。深く潜ってしまいます。諸外国(日本を含め)がスリランカ政府の徹底攻勢を許容する姿勢を続ければ、テロの矛先は外国人にも及んでいくでしょう。その時には「LTTE」は完全なテロ組織に変貌してしまうでしょう。このようにしてテロ組織が生成されていくという見本のようなものです。

現在の世界各地の「テロ」の原因は「時間の不可逆性」であると考えます。紛争でも喧嘩でも、どこかに「仲直りできる」「立ち戻れる」ポイントがあるはずです。それは「比較的容易なもの」から「こじれて非常に難しいもの」まであると思います。スリランカ内戦はこじれてはいますが「まだ戻れまる」状況だと思います。近い将来、LTTEの「首都」キリノッチを陥れてLTTEが市民社会に潜ってしまったら最悪だと思います。

そのような祖国の緊迫した情勢の中、東京の代々木公園ではスリランカフェスティバルが催されたのでした。
09月19日(金)
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