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Kenの日記
by Ken
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■カテリーナ・イズマイロヴァ
ガリーナ・ヴィシネフスカヤが主演したオペラ映画「エカテリーナ・イズマイロヴァ」のDVDを通信販売で購入して今日通して見終えました。まずDVDですがインターネット状においては3000円弱で買える店と、5000円を超える店があります。銀座の山野楽器で聞いてみるとやはり5000円以上だと言う返事がありました。安い方でもきちんと日本語字幕がついているので、当然安い方を注文したのでした。二日程で到着しました。(このDVD購入といっしょに「ガリーナ自伝」もインターネットで購入し2600円で買うことが出来ました。

ショスターコーヴィッチがこのオペラを書いたのは1932年で1934年にレニングラードのマールイ歌劇場で初演されました。題名は「ムツェンスク郡のマクベス婦人」。1936年にはモスコワへの引越し公演が行われました。しかしこここのオペラがソ連当局から批判されます。「不健康な唯美主義・形式主義音楽で全てが下品で低俗だ」とされました。ショスターコーヴィッチは1950年代にこのオペラを買い直しました。この書き直し版をベースに「カテリーナ・イズマイロヴァ」が映画化されました。様々な修正が入っているとのことですが本当に暗い映画です。

ガリーナ・ヴィシネフスカヤのページ

オペラを映画化したという作品では稀な傑作ではないでしょうか。我が家にあるドミンゴが出ている「椿姫」の映画でも、歌と映像の絡みが適切ではないので何か不自然な感じがします。オペラの舞台を意識しすぎているのかもしれません。「カテリーナ・イズマイロヴァ」では歌と映像が本当に一体化しています。演技力もさることながら、監督・演出家が良く考えて作ったのだと思います。「ガリーナ自伝」の中でヴィシネフスカヤは場面ごとに良く考えて歌い分けたと書いています。モノラル録音ですがヴィシネフスカヤの歌をタップリきくことができます。
09月22日(土)
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