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Kenの日記
by Ken
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■阿部首相降板
阿部首相が終に辞任しました。参議院選挙で歴史的な敗北をしたのに辞めなかったのに、国会で所信表明演説をした直後の辞任でした。本当にタイミングが悪いです。周囲の環境からするとこれまでも辞めるタイミングは何度かあったのですから周囲の環境からではないでしょう。自分の「心身」が持たない・判断を誤るかもしれないということを自ら認識したからだと思います。一国のリーダが自分の判断力に自信が持てなくなった時に、何が何でも直ぐに辞めるというのはある意味「健全」なことです。
自分の判断力が狂ってきているのに「自分で気づかない」ということの方がまずいことです。そういう場合に周囲がきちんと対応しないととんでもないことになります。「キチン」と表現したのは結構難しいと思っているからです。なにせ「本人」が正常だと思っていて「辞める」という考えなど全くないからです。その際には反乱とか・テロとかに訴えるしかないのです。「正常だ」と信じている人を強引に「異常」あるいは「病気」にでっち上げなければなりません。
しかし「正常」と「異常」の区別など殆ど不明確です。ヒトラーは正常だったのか「狂っていたのか」。「狂っていた」と定義する方が人類の誇りをもてます。しかし過去に遡って「狂っていた」と定義するなら、過去の非常に多くのリーダを「狂人」にしてしまうでしょう。
ひとつの反省として「リーダ」の選出過程が重要だと思います。長い期間かけてじっくり選ぶということも重要です。アメリカの大統領は非常に長期間かけて選ばれます。日本の首相の任期よりずっと長い時間をかけて国民が選びます。その長い期間の間に「化けの皮」が剥がれたり、心身の健康状態がチェックされます。非常に慎重な選出過程を経るから、ある程度の大統領の「質」が保たれているのだと思います。
これと比べる時、日本の議員内閣制の首相選出過程は非常に短期間で間接的です。国民の直接選挙ではなく政党が首相を選出する仕組みなので、選出された首相の質は、ひとえに政党の選出方法・「人」を見る目に頼ることとなります。こう考えると自由民主党は阿部首相を選出した責任を負う必要があると思います。
09月14日(金)
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