ID:85567
Kenの日記
by Ken
[99148hit]
■ナポリ2日目:歴史地区散策
こうした古いピレゼピオのコレクションが昨日行ったサン・マルティーノ修道院の美術館に陳列れていました。日本の大規模な「雛飾り」のようなものだと思いました。お土産用のプレゼピオを買い求めた店の女性従業員は「コルノのお土産」の安価なプラスチック・ガラス製の物は中国製だと教えてくれました。私も訝しく思っていたのですが、小さな唐辛子のような「赤いガラスのお守り」は横浜中華街で安く売られている「唐辛子のお守り」と同じ種類のようです。中国の唐辛子が先なのかナポリのコルノが先なのか。前回ナポリ旅行の際にはこれほど中国製「唐辛子お守り」の進出は無かったように思えます。中国恐るべしです。
この後は「ジュス広場」に出て「ジュス教会」を見学してホテルに戻りました。ジュス教会はイエズス会の教会なので一般的には質素な作りだとのことですが、ナポリのジュス教会は非常に「豪華」なものになっています。祭壇など他のカトリック教会に全く見劣りしない豪華さでした。教会内に「ザビエルの像」がありました。昨年旅行したマカオのザビエル関連教会もそうですが、ザビエルとは世界の色々な場所で出会うことになります。
「カンツォーネと夕食」
この日の夕食はジュス広場からそれほど遠くない「カンツオネッラ」というレストランを日本から予約していました。ここはグルーポンで安くディナーが食べられるということでメールで問い合わせ、グル―ポン価格で予約しておいたのでした。しかし何より惹かれたのはこのレストランで夜9時頃から生の「カンツォーネ」を聴くことが出来るという情報です。メールの問い合わせに親切に回答してくれた「アルバさん」という女性が歌も歌うらしいのです。ホテルで少し休んでレストランの予約時間の8時30分に出直しましたが、暗くなったナポリの街中で「サンタ・マリア・ノーヴァ広場」を探すのに少し手間取りました。
食事は「激安の値段設定」なので最初から期待は小さく実際にもその通りでした。別に10ユーロでナポリワインを注文しましたが、この安いナポリワインはなかなか美味しかったのにはびっくりです。
さてカンツォーネの話に入ります。「マルゲリータピザ」と並んでナポリの名物は「カンツォーネ」です。しかし観光客用の流しの歌ではなく、本格的な歌を聞きたいと思っていました。コンサート情報からカンツォーネコンサートがないか探しましたが見つからなかったのです。ネットで出合ったのは「トリップアドヴァイザー」の情報でした。「料理より歌が高評価」の投稿が多かったので予約したのでした。結果は大正解。私達は夜9時から11時ごろまでじっくりとカンツォーネを堪能しました。
レストラン奥にはちゃんと小さなステージが作られています。そこには電子ピアノがありますが基本的にはギター伴奏でした。出演は「ギターと歌担当のニコラさん」と「歌担当のアルバさん」です。レストランのアルバさんは私達にステージ横の特等席を用意しておいてくれました。
ニコラさんはどちらかというと「明るく楽しいカンツォーネ」が得意、アルバさんは「情熱的で激しいカンツォーネ」が得意なようで上手い組み合わせでした。歌われた歌の中で知っている題名をあげると、サンタルチア、フニクリ・フニクラ、帰れソレントへ、カタリ、カルーソーといった具合の定番が歌われました。その他に初めて聞くカンツォーネ歌はかなりの数に上りました。
観客の殆どは地元のナポリの人達のようです。客の中には二人の歌手に合わせてすべての曲を口ずさんでいる歌好きの女性もいました。客の中に「旦那の誕生日」のディナーに来ていてプレゼントの歌に感動しているイタリア人女性もいました。総じて歌好きのナポリっ子の肥えた耳にも通用する本格的なカンツォーネで、外国人観光客向けの観光用歌謡ショーを遥かに超えて地元の人々が楽しむ音楽でした。進行は殆どすべてイタリア語でしたので細かいやりとりは分かりませんでした。
[5]続きを読む
09月10日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る