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Kenの日記
by Ken
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■カンツオーネコンサート
ヴォーカルのサルバトーレさんの魅力は非常に複雑でした。渋い二枚目でアルベルトさんのような茶目っ気はありません。非常に生真面目に、そして物凄く感情の籠った歌を聞かせてくれます。イタリアが母国語の強みはありますが、男性カンツオーネ歌手の醸し出す色気をたっぷり聞かせてくれました。妻が「自分に歌っているかのように聞こえる」と評していましたが、聴衆のひとりひとりの心に染み透るような歌でした。テノール歌手の高野さんも素晴らしい声を持っているのですが、サルバトーレさんと比べると歌の上手さにおいて役者が違うという感じがしてしまいます。サルバトーレさんの歌を聞いていると声の問題とかリズムとか、言葉の問題とか「歌心」以外のことが気にならなくなるのです。高野さんの歌から発声法を変えることが気になるとか、気持ちではなくて音が聞こえてくるような部分が残っていると感じてしまいました。

さすがにイタリア人の3人の演奏は素晴らしく、ほぼ会場一杯の聴衆は次第にボルテージが上がって行き、それを感じ取った演奏家の演奏が更に素晴らしいものになっていくという好循環で、最期は会場も演奏者も大興奮となりました。これほどのコンサートが小さなホールでPRを少なくてあまり知られることなく行われるのは非常に残念に思いました。今日演奏された歌は以下の通りでした。

第一部
1.MiSERERE
2.NUOVO CINEMA PARADISO
3.IL PADRINO
4.NELLA FANTASIA
5.GIRASOLE
6.LA PIOGGIA
7.DIO COME TI AMO
8.SEI LA VITA MIA
9.TU CHE M'HAI PRESO IL CUORE
10. 'O SOLE MIO

第二部
1.LIBERTABGO
2.AQUA DE BEBER
3.PALLADIO
4.COFFEE RUMBA
5.SOMOS NOVIOS
6.ADAGIO
7.DICITENCELLO VUIE
8.NON TI SCORDAR DI ME
9.CON TE PARTIRO

アンコール
1.帰れソレントへ
2・ボラーレ
3.フニクリ・フニクラ

11月23日(金)
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