ID:83698
日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■果たされた約束
すでに一昨年のこと。
ター坊がワープロをくれると約束したのは・・・。

ネットに関係なく、文章を打ち込むのにはワープロのほうがいいと、使っていないワープロ(未使用で、ネットにも繋げるものらしい)をもらうことにしたのだったが、待てど暮らせどくれる様子がない。

ああ、この人も約束を守らない人なのか、人間なんてどうせこんなものなんだと思って、べつに催促もしなかったのだが、今日、突然電話があって、今からワープロを持ってってやるという。その時、私は病院に向かって歩いていたのだが、今しかない!と言うので、大急ぎで用事を済ませて戻ってきた。

約束を守ったというより、実は引越しの際に思い出したというほうが正しいのだろうが、忙しいさなかに、わざわざ家の近くまで持ってきてくれたというのは嬉しい。あの約束は、ちゃんと覚えていたということだ。

台風並みの強風の中、吹き飛ばされそうになりながら、道路標識につかまって必死に立っているところに(風に飛ばされるくらいに痩せたのか?と、まんざらでもない気分だったが)、深緑のソアラがつむじ風のようにやってきた。

運転席から出てきたター坊は、黒のトレーナーにフェイドブルーのジーンズ。スーツを着ていてもそうだけど、彼は絶対に本当の年(私よりも年上)には見えない。

助手席に乗せてあった箱を降ろしながら、持っていけるか?と聞かれたが、たとえ持っていけないと言ったとしたって、無駄なことはわかっている。箱は予想以上に大きくて、しかも激重!でも貰ってしまったものはしょうがない。後ろから吹き付ける強風が、いくらか助けになるかもしれないと思いつつ、もう泣きそう。

そういえば、ター坊の家と車がおいてあるガレージは、けっこう離れていたんだっけ。彼はどちらかといえば痩せ型。今日みたいな風の日には、私よりも吹き飛ばされそうな体型なのに、この重たい箱を車まで運んだんだ、気の毒に・・・と思ったら、「約束を守る」ということを、案外ちゃんと考えていたのかもね、とちょっと感激した。

ター坊は何の話をするでもなく、最後にひとこと言い残して、深緑のソアラで、また風のように去っていった。

「書けよ!」

風の又三郎か・・・?
やっとの思いで家に運び込み、しばし呆然。これはほんとにター坊が持ってきてくれたものなのか?もしかして、やまねこ???
03月17日(水)
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