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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■原文で味わう新しいアメリカの短編小説(12)
「原文で味わう新しいアメリカの短編小説」講座第12回
テキスト:「The Stucco House」/Ellen Gilchrist (1994)
1935年ミシシッピ州ビッグスバーグ生まれ。三人の子どもがいるが、夫と離婚後、大学の創作科で学んで作家になる。1984年『Victory Over Japan』で全米図書賞を受賞。ミシシッピやニューオリンズを舞台にしたローカルな作品が多く、登場人物のほとんどが実在している。そのローカルさが非常に人気。全米的にも評価が高い。
今回のテキストに出てくる“Rhoda”という女性は、ギルクリスト(またはギルクライスト)の作品のあちこちに出てくる。作家の分身かとも思われるが、定かではない。このRhodaの「女の一生」のようなものをずっと書き続けているという意味で、非常に珍しい作家。ギルクリスト自身は飄々とした人物ということだが、Rhodaは南部の女性像をよく現しており、神経的に弱く病んでいて、自分のやりたいことをどこかで押さえつけられており、一種の狂気にとらわれていたりする。またニューオリンズには、必ず独特の退廃がつきまとっており、ギルクリストの作品にもどこかに南部的退廃が描かれている。
<テキスト中の気になる事柄>
・Beignet(ベニエ)─ニューオリンズの有名な食べ物。
・カフェ・デュ・モンド─130年以上続くCafe Du Monde。カフェ・オ・レと一緒にアツアツのベニエ(ドーナッツ)を。
・Camellia Grill─ニューオリンズの実在のDiner
・ポンチャトレーン湖の橋─アメリカで一番長い橋=Causeway Bridge
・Mandeville─ニューオリンズからポンチャトレーン湖の橋を渡って行ったところ。
・フレンチクォーター─ニューオリンズでノスタルジックなフランス風の建物が多い地域。
・Garden District─ニューオリンズの比較的上流の、生活に困っていない人たちが住む地域。
・Camp Carolina─とても評価の高い南部では人気のサマーキャンプ。
・『The Big Green Book』/Robert Graves (著) Maurice Sendak (イラスト)
ファンタジーの古典。
画像はスペイン版。
・『The Snow Leopard』/Peter Matthiessen
出版社/著者からの内容紹介
米国ナショナル・ブック・アワード受賞作。ナチュラリストであり、探検家でもあるP・マシーセンは、動物学者G・シャラーとともに幻の雪豹を求めてヒマラヤの奥地へ向かった。逝った妻の思い出を胸にヒマラヤの峰々に挑んだ彼が得たものは? 世界的なベストセラーとなったマシーセンの最高傑作。
※邦訳は『雪豹』/ピーター・マシーセン
●ニューオリンズをもっと知りたい方はこちらへ→New Orleans a la Net
◆次回のテキスト
「The Kind of Light That Shines on Texas」/Reginald McKnight (1992)
〓〓〓 BOOK
◆BOOK・OFF(明治通り店)
『オリヴァー・トゥイスト』(上)/チャールズ・ディケンズ \100
文庫: 403 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 筑摩書房 ; ISBN: 4480024999 ; 上 巻 (1990/12)
内容(「BOOK」データベースより)
18××年初、イギリスのとある町の救貧院で、一人の男の子が生まれ落ちた。母親は、子どもを産むとすぐ、ぼろ布団の中で息をひきとった。孤児オリヴァーはその後、葬儀屋サワベリーなどのもとを転々、残酷な仕打ちに会う。ついにロンドンに逃れたオリヴァーを待ちうけていたのは狂暴な盗賊団だった…。若いディケンズが、19世紀イギリス社会の暗部を痛烈に暴露、諷刺した長編小説。
『オリヴァー・トゥイスト』(下)/チャールズ・ディケンズ \400
文庫: 390 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 筑摩書房 ; ISBN: 4480025006 ; 下 巻 (1990/12)
内容(「BOOK」データベースより)
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10月09日(木)
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