ID:83698
日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
[355548hit]

■ニューヨーク自由行動
本に囲まれるというのは本当に心が落ち着く。マキャモンやマッカーシー、マクマートリーなどという日本では品揃えの少ない作家の本がズラリと並んでいるところは壮観でもあった。しばし至福の時を過ごしたのだが、アポロ13号には、ただ退屈なだけのようで、早々に出なければならなかった。買いたい本もたくさんあったのだが、とにかく持って帰ることを考えると、手が出ない。仕方がないので、ブックマークをいくつか買って、欲求不満を封じ込める。商品を入れてもらった袋には、様々な本の表紙に混じって、真ん中に『To Kill A Mockingbird』 の初版本の絵が描いてあって、ちょっと嬉しくなった。

ついでだから、近くの紀伊国屋も覗いておこうと思って行ったら、ショーウィインドウに見たことのある本が飾ってある。バーダマン先生と村田先生の共著である『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』である。店に入って一番目に付く平台にも山積みになっていた。なんとなく嬉しくなって、思わず買ってしまおうかとも思ったが、日本で買ったほうが安いと気づいて苦笑。日本に帰ったら買おうと思った。紀伊国屋のカフェでアイスティーを飲んだのだが、ニューオーリンズのアイスティーのほうが断然おいしいと感じたのは気のせいだろうか?ともあれ、カフェのカウンターにいたのが日本人で、英語を使う必要がなかったのは嬉しかった。何か買うときか、食べるときくらいしかしゃべってはいないのだが、いい加減英語をしゃべるのに飽きた。(--;

紀伊国屋で一休みしたあと、地下鉄に乗ってソーホーに行く。ソーホーはブランド品の店がたくさんあるところだ。ブランド品には興味がないので、特に見るものもなかったが、できたばかりらしいアップルのショールームがきれいだった。なんとなくお腹が空いたので、街角でホットドッグを買って食べる。アメリカは、ホットドッグやハンバーガーはおいしいと思う。

旅行社の人にも、「ニューヨークでおいしいものを食べようと思ったら、一人一万円くらい出さないと」と言われたが、ニューヨークでそれだけ出すなら、ちゃんとした服を買ってでも、ニューオーリンズのアントワンズかガラトアーズに行ったほうがいいと思う。一人一万円でも、本当においしいなら文句はないが、ニューヨークの三ツ星レストランのシェフが書いた本を読んでいたら、お金をドブに捨てるようなものだと思う。

ソーホーのあと、また地下鉄に乗って、自由の女神が見えるバッテリー・パークに行く。ソーホーは、そこに行く途中にあるのだ。そこからフェリーに乗って自由の女神を観に行けるのだが、公園から見えるからいいかと、フェリーに乗るのはやめておいた。ちなみに、翌日のニュースで知ることになるのだが、この日、このあたりで観光用のヘリが墜落した。時間があればヘリに乗ってみたいと思っていたので、危ないところだった。

しかし、やはり水辺はいい。街の喧騒から離れて、海を眺めるのは気持ちがいい。バッテリー・パークに植えられている花の色の取り合わせも綺麗だった。しばらく公園のベンチに座って海を眺めたあと、再び地下鉄に乗ってホテルに帰る。明日はいよいよ日本に帰るので、他にどこか行くところはないかと思ったが、何気に歩数を見ると、すごく歩いていて、いい加減疲れ果ててもいたので、もうどこにも行きたくない気分。

とはいえ、まだおみやげを買わなければならないものもあったので、ホテル近くのデパート、メイシーズへ。たまたま「ワンデイ・バーゲン」というのをやっていて、全品3割引くらいになっているのに、今日だけはそこからさらに3割引みたいな、お得なバーゲンにぶつかった。普通だったら上から下まで見て回るところだが、かなり疲れていたので、必要なものだけ買って、あとは泣く泣く諦めた。せっかくのバーゲンだったのに、残念!

さて、夕食。アメリカで最後の夕食ですよというわけで、マクドナルド。実にニューヨークにふさわしい最後の晩餐である。でも、チーズバーガー2個に、日本ではLサイズのフレンチフライ、これまた日本ではLサイズのコーラのセットで、6ドルもしない。これを二人で分けて十分満腹。


[5]続きを読む

06月14日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る