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日刊・知的ぐうたら生活
by schazzie
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■ニューオーリンズ市内半日観光
午後はミシシッピ川の蒸気船ナッチェス号に乗るべく、まゆみさんに乗り場を教えてもらい、これもまゆみさんに教えてもらったポーボーイサンドがおいしい店、ジョニーズ・ポーボーイズで昼食。シュリンプ・ポーボーイとDIXIEビールを飲む。このDIXIEビールはニューオーリンズの地ビールで、ジュリー・スミスやジェームズ・リー・バークの小説にも頻繁に出てくる。ニューオーリンズの気候に合った、おいしいビールだ。
昼食後、にわかに雲行きが怪しくなり、派手な雷が鳴り出した。私たちが乗ったナッチェス号は、雷雨の中を出航したのだった。しかし、夢に見たミシシッピ川は、今では両岸とも工場地帯になっており、描いていたイメージとは全然違って、ちょっとがっかり。ニューオーリンズは世界的な港でもあるから、これは仕方のないことなのだが、イメージしていたミシシッピ川を体験したければ、ミシシッピ州より上にいかなくてはならないのだろう。バーダマン先生の本にもあるように、「安全に川面を移動するだけ」というわけだ。しかし、「暴れ馬ミシシッピ」の名前は嘘ではないなと思えるほど川の流れが早く、落ちたら絶対に助からないだろうと思った。実際に、対岸まで泳いで渡ろうとする人がたまにいるそうなのだが、誰一人として、渡りきった者はいないとのこと。
途中で雨も上がり、気温はさらに上昇。下船後、近くの古本屋を見たり、郵便局に寄ったりしながらホテルまでぶらぶらする。とにかく暑い。
ホテルで少し休んだ後、夕食にアクメ・オイスター・バーに行き、生カキを1ダース、キャットフィッシュ&オイスターのフライを食べる。アクメは有名なので、店の前には行列ができている。私たちもそこに並んでいたのだが、目の前にニューオーリンズ警察(ジェイムズ・リーバークのデイヴ・ロビショーも、ジュリー・スミスのスキップ・ラングドンもニューオーリンズ警察だ)のオートバイが停まっていたので、写真を撮ろうとカメラを構えていたところ、お巡りさんがやってきたので、ドキっとした。ところが、そのお巡りさんが親切な人で、「バイクに乗って写していいよ」と言ってくれ、まんまとニューオーリンズ警察のバイクに乗って走っているかのような写真を撮れたのだった。これがサザン・ホスピタリティなのかなあ?などと思い、嬉しかった。
けれども、アクメのウェイトレスの態度が非常に悪く、一体何を怒ってるの?てな態度で、勝手にビールはこぼすし(断じて私たちのせいではなく、乱暴に扱って自分でこぼして、勝手に腹を立てているのだ)、横柄だし、せっかくの料理も美味しくなくなった。アクメには二度と行かないぞ!と決める。どんなに料理が美味しくても、要は人なのだ。
そのカキだが、日本のカキとは種類が違うようで、濃厚なまったりとした味。それにカクテルソースをかけて食べるのだが、もともとカクテルソースが好きな私。さらにホットソースもかけていいとなれば、ごきげんなはずなのだが、やっぱりウェイトレスの態度が気にいらなくて、美味しさは半減。フライは、これも日本のカキフライとは違って、とうもろこしの粉をつけて揚げてあるので、食感が全然違う。ソースがないので、塩味だけで食べる。初めて食べたナマズは、なかなかおいしかった(ウェイトレスの態度を差し引けば)。
アクメを出た後、今日こそはハリケーン・カクテルを飲むぞ!と意気込んで、ダイキリ・バーに入ってみた。ハリケーンは、元祖であるパット・オブライエンズで、と思っていたのだが、元祖だからおいしいわけではないと言われ、さらにニューオーリンズのバーにはどこにでもあるということだったので、手近のバーに入ったのだが、出てきたものは赤くもないし、やけにそっけない。ここのは赤くないんだ・・・と思いながら、ストローを差して飲んでみたところ、げ!ビールじゃん!「ハリケーン」を頼んだはずが、出てきたのは「ハイネケン」だったのだ。超ショック!ストローなんか差して赤恥!
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06月08日(水)
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