ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■北東の県。
夜、仕事から帰って来ると子供達は既に寝ている時間帯であった。

晩御飯は子供達が食べ残したすき焼きであった。やったー。すき焼きだー。いただきマンモス、と喜んで食べ始めてみたところ、肉がない。僕は北斗の拳のラオウが死に際に放った名台詞を思い出した。

北斗の拳
「わがすき焼きに一片の肉なし!!」

ドゴーン!どうやら子供達に全て食べられてしまったようだ。肉どころか白菜やしらたきすらもない。

「あなたのぶんのお肉はちゃんと取っておいたよ」

などという嫁の名采配もなく、鍋の中に残っている豆腐とえのきをひたすら食べ続けた。あと、ちくわぶ。僕はこのちくわぶという存在が許せない。何故すき焼きに入っているのか。僕は栃木生まれで、栃木にいたころはちくわぶの存在すら知らなかった。嫁は高尾といえど東京人なのでちくわぶをいれる風習で育ったのだろうか。食べてみても味は染みてないしニチャニチャモサモサしているし嫌いである。子供達も苦手だから残っているのではないだろうか。

それにしても、ちょっとは肉の欠片があってもよさそうなものだが、それすら全く見当たらない。誇張なしに文字通り一片の肉なし。子供達、どんだけ貪欲だったんだ。ちょっとはパパに残しておこうよとかいう気持ちはないのか!

再び北斗の拳の名台詞を思い出した。今度はラオウの部下の悪行に怒りを表す南都水鳥拳の使い手・レイの台詞である。

北斗の拳
てめえらの血はなに色だー!

とかいっても半分は僕の血なのであった。ブーメランとはまさにこのこと。怒りより情けなさが出てきてしまう。こんな時はこの歌を歌うに限る。スキヤキだけに

うーえーをむーいて、たーべよおおお。

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12月09日(水)
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