ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■どうする、インフル’15
金曜の夜、仕事中に嫁からメールが来て、息子・タク(9才)が熱を出したことを知らされた。
熱が8度5分あるそうで家に帰ってタクの寝顔を見てみるとほっぺたが真っ赤で
「ほっぺが熱いねー」
「首筋はもっと熱いよ。40度ぐらいあるかも」
「インフルかな?」
「○○君(タクと一番仲がいい子)が今週休んでるんだよね」
「それはもう分かりやす過ぎるインフルだね」
嫁とそんな話をしながら翌朝医者に連れて行った。土曜日の診察は超込むのでまず僕が30分ぐらい前から病院の前で待つ。僕が風邪ひきそうだ。それで診察開始時間に嫁がタクを連れてきた。
「インフルエンザの検査もしてもらおうな」
「やだー!」
一昨年もインフルになったタクはその時やられた検査を覚えているようだ。鼻から喉になっがい突っ込むのが嫌なようだ。確かに僕も嫌だが。
名前を呼ばれて診察室に入ると、医師はやはり身近なところでインフルになっている人がいるかどうか聞いてきた。
「お友達とかでインフルエンザになってる人「います!」」
若干食い気味で答えると
「じゃあ君も充分可能性あるねー。ちょっと検査するけど我慢してね」
と例の鼻ツッコミ検査を行ない、奥の部屋に隔離されて10分ぐらい待った。
「痛かったよう」
「よしよし」
タク涙目。しばらくすると医師が妊娠検査薬みたいなのを持って来て
「残念ながら、反応出てますね…A型のところに線が出てます…」
「あらー」
タク、インフル確定。ていうか毎年予防接種してるのに。薬の処方箋を出してもらったが、感染防止のためタクは隣の薬局には行けないので僕が薬をもらっている間
「ちょっとここで待っててね」
「えー」
少しタクは寂しそうな顔をしたのだけれども他にどうしようもなく待っててもらう。薬局ではおなじみタミフルを出され
「この薬との関連性が証明されたわけではないんですが、普段と違う行動を取ることがあるので目を離さないで下さい」
「はい」
「この薬のせいだと証明されたわけではないんですが!」
「は、はい」
大事なことなので2回言いました、的なメガネ美人薬剤師に説明された。病院に戻るとタクがボーっとしていて、辛いというよりはヒマで手持無沙汰な感じだったのでちょっとだけ安心する。
家に帰ってからも
「うどん食べたい。なか卯の鶏塩」
とか意外に食欲もあって安心。
「粉の薬ヤダー!」
「タミフルは錠剤ないんだよ!」
とドタバタしながらも薬を飲ませ、寝かせた。薬剤師が強調した突飛な行動も寝言とか寝ボケレベルぐらいのものしか出ず、翌日にはあっさり平熱に戻った。
「でも学校には5日間行けないからね!」
「行きたいよーヒマだよー」
体力も回復して、力とヒマを持て余しているタクはかわいそうであった。
「あと4日がんばるじゃん」
インフルはミゼラブルである。
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02月15日(日)
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