ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ボールは友達(じゃ蹴るなよ)
息子・タク(9才)がサッカーチームに入りたいという。
ならばと嫁が地元のチームとやりとりをして、僕も体験練習に連れてったりした。基本運動嫌いの僕の血を引いているので体験で飽きるかと思ったら
「楽しかった。チーム入りたい」
と嬉しそうだったので正式に入会することにした。どうやら僕のグータラな血より嫁の熱血女バレ魂の血の方が濃かったようだ。
入会にあたりシューズやウェアなどを揃える必要があるためスポーツ用品店に行くことにした。嫁がチームの人に聞いたところによると
「ウチのチームに入るって言えば安くしてくれるよ!」
とおすすめしてくれた店らしいのだがこの店、僕が以前ウォーキングを始めようとしてシューズを買いに行き、ウォーキング専用のシューズを買うべきなのか普通のランニングシューズでもいいのか迷い
「ウォーキングシューズを買うべきなんでしょうか」
と聞いてみたら
「どっちでもいいっすよー」
っていう軽いノリで返されてしまったのでアバウトな店だなあっていうイメージがあったが、サッカー用品についてはちゃんと詳しい人がいるらしい。店に着いて子供がサッカー始めるので…とハキハキした男性スタッフが付いてくれた。なるほどこの人は詳しそうだ。何故そう思ったか、それはこの男性が松木安太郎に似ていたからである。
「まずシューズはこの辺のものですねー」
各メーカーのシューズが並んでいる。
「どれがいい?パパはアシックスが好きだ」
とタクに伝えたところアディダスを選びやがった。たまには親の話聞けよ。そういえば僕が小学生の頃、キャプテン翼の若林に憧れてアディダスの帽子やらシューズやらTシャツを着ている子が何人かいるが、いつもお母さんがまがい物を買ってきてしまい、アディダスじゃなくてアディドス(ADIDOS)を着ているかわいそうな子もいたものである。アディドスて。京訛りか。
続いてパンツ、ソックス、脛当てなどを買う。チームからもらった案内によるとパンツは黒、ソックスは紫と色の指定があった。脛当てはソックスの下になり見えないため色の指定はなかった。最後に練習用のマイボールはどれにすんべか、と選ばせたら
「コレがいい」
タクは赤と青の派手なボールを指差した。
「お、それはドイツの○○○○っていうチームのカラーですね」
と松木さんが嬉しそうに言う。
「おいいじゃない〜。このボールどいつんだ?ドイツのだよ!みたいな」
しかし
「あ、ボールは白基調のもの、だって」
嫁にダメ出しを食らった。ボールにも色指定があったのだ。ざんねーん。
以上、買いたいものは全て揃ったのでお会計をしてもらう間、松木さんがいろいろタクのチームについて教えてくれた。
「あのチームはですね、Jリーガーになった人も何人かいるんですよ」
「ほう」
「ちっちゃい頃からJリーガーになってもウチに買いに来てくれる選手もいるんですよ」
「御用達ですね」
「あ、このポスターの選手がそうです」
レジ横にその選手のポスターが貼ってあった。名前が書いてあったので
「えーと、松本さん?松本やまがさんっていうんですか?」
「いえ、それは『松本山雅』っていうチーム名です」
「え…あ、あはは…失礼しました」
すいませんサッカーよく知らんのです。吉川美南みたいな名前のチームだなあ。
「では○万○千○○○円です」
「ひっ」
お会計は、確かに安くしてもらったものの、ちょっと心臓に悪い感じであった。こうなったらタクにはブラジルかどっかまで行ってサッカーで稼いでもらうしかない。
僕もかじられ防止のために脛当て買っとけばよかった…。
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02月12日(木)
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