ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■「ちゅ」が打てない5年生。
家でインターネッツをしていたら、娘・R(11才)が覗き込んできた。
そして僕の背中と僕が座っている椅子の背もたれの間にぐいぐい割って入って来た。Rはいつもこの場所に割り込み無理矢理椅子に座り、僕の肩越しに画面を覗き込むのだ。そして腕も伸ばしてキーボードを打とうとする。
「ちょっと、なにすんの?」
「けんさく!」
「できるの?」
「学校ではパソコンクラブなんだよ!」
得意気にポチポチとタイピングを始めた。ていうかなんだそのオタクなクラブは。僕のこのブログが見つかっちゃったらヤダな…と不安になりつつもRが検索しようとしているさまを眺めていたら…入力が異様に遅かった。どうやら最寄の中学校名を入力したいらしいのだが
「中学校の『ちゅ』…ってどうやるんだっけ」
お前パソコンクラブでその程度かよ!父ちゃん情けなくて涙出てくるのと同時に当分ネットバレすることはないな…と安堵もした。
なんとか中学校のサイトに辿り着いたRは10秒ほど眺めていたけれども、辿り着いただけで満足したせいかもうブラウザを閉じてしまった。
「そうか…もう来年の4月には中学生なんだね、君」
「うん」
その事実に愕然としてしまった。Rが中学生だなんてあと10年後ぐらいの感覚だったのに。なんだか信じられない気持ちだ。
「私立にでも行かない限りこの中学だね」
別に英才教育をしているわけでもないので100パーこの中学に通うわけだが、Rはそれを当然だと思っている。しかし
「うん。いいけど、制服がやなんだよなー」
「ああ、だっさいよね」
「うん」
と顔を曇らせた。Rがそんなことを思っていたなんて意外だった。いつまでも頭の中がお花畑だと思っていたがその辺は女の子らしくなっているようである。で、その中学校の制服は確かにダサい。毎朝通学中の生徒たちとすれ違うけれども、数十年前の僕が通った栃木の中学校よりダサい。ただ親としては安心である。
「でも制服がかわいいとさ、変なおじさんが寄ってくるからあれぐらいが安全なんだよ」
と親として思っていることをRに伝えると
「でもーやだーあの制服―」
僕も個人的な好みから言うとセーラー服が大好きなんだけど。中学生になったRのセーラー服姿とか見てみたかったけど、野暮ったい制服の方がなんか安心する。どんな中学生になるのやら。
中学校と契約書はよく似ている…。
どちらも制服(正副)がある。なんちて。
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02月05日(木)
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