ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■リンクにかけろ。
としまえんにスケートをしに行った話の続き。
スケートをするのはほぼ1年ぶりだったので、スケート靴を履いて氷上に立つと非常に不安な気持ちに襲われる。滑り方のカンを取り戻すのに時間がかかるのだ。
娘・R(11才)と息子・タク(9才)も
「ひさしぶりだからうまくできない」
としばらくヨロヨロしていたがさすがは成長の早い子供、そのうち不恰好であるが去年より速く滑るようになってしまっていた。その様子を見た嫁は満足して帰って行った。嫁はスキーはうまいがスケートは苦手なんである。
夕方近くになってくるとさすがに寒くなってきた。しかし子供達はまだまだ滑る気満々である。滑っていれば全然寒くないのだけれども、僕はとっとと飽きてしまい滑ったり休んだり適当にしていたのだ。
ここでスケートをするたびに思うことは、必ず上級者がいるなあ…ということである。混雑している中をザザザザッとものすごいスピードですり抜けて行ったり、リンクの真ん中でフィギュアスケートの練習みたいなことをしていたり、ドヤ顔で滑っているのだ。素人としてはいきなりうしろからびゅううんと抜かれると結構怖い。
フィギュアスケートだかスピードスケートだかアイスホッケーだか何の練習かは知らないが、本当に練習したいのなら、こんな野外の表面がスケートの刃でボコボコの、遊園地のなんちゃってリンクじゃなくてちゃんとした施設のリンクに何故行かないのだろう、といつも不思議に思う。
今日もフィギュアスケートの練習をしているらしい女の子が今にもジャンプしそうな勢いでリンクを走り抜けていた。
あと、見た目はメガネで頭頂部の髪がかなり寂しく、いかにも疲れたサラリーマン親父なのだが、滑る姿はものすごく、混雑した隙間をびゅんびゅんすり抜けて行く。
「さすがによく滑るね、ハゲだけに」
なんて戯言が頭に浮かんだがさすがに失礼だし子供の前で言うのはよろしくないだろうと口を噤んでいたら
「あのハゲのひとすごい!!」
Rもタクも正直だなあ…。
「こらこら、ハゲ言うのはやめなさい」
一応親として注意したところ、ちょうど子供達の横にいた集団の中学生ぐらいの男の子達が
「ザビエルすげー!」
と叫んでいた。もうアダ名がついてるー!
結局子供達は暗くなってからも滑り続け、更には一旦スケート靴を脱いでジェットコースターに乗ってまた滑り、全力で遊び倒した。
「Rは帰ってから日記書かなきゃならないんだろ?」
と説得してようやく帰し支度を始めたのは6時半。アイススケートで一番楽しいのは、靴を脱いだ時の開放感である。もうしばらく来ないだろうなあ…と長年僕らを楽しませてくれたとしまえんに感謝しつつゲートをくぐって家に帰った。
スケート選手とこのインターネッツはよく似ている…。
リンクで飛びます。なんちて。
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01月16日(金)
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