ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■泊まった話が止まらない。
同級生の女の子の家にお泊まり会をしてきた娘・R(11才)が帰って来た。

「お泊まり会の話するね」

どんなことがあったかを僕に話してくれるのだが、余程楽しかったらしく、出掛けるので話を中断しても

「さっきの続きだけど」

歩きながら話してくるし、出掛けた先でやることがあるのでまた途切れても、ウチに戻ってから

「また続き話すね。どこまで話したっけ」

で、お風呂に入っても

「えっと、みんなで寝て起きたところから話すね」

結局お泊りに行く準備から帰って来るまでの感動の一泊二日ストーリーを聞いてしまった。あ、別に感動はしてないか。Rの説明の仕方がえらい下手なので話が長くなってしまっていたが、要は花火してたこパして爆睡して翌日プールに行って帰って来たとのこと。キャピキャピした女子会の趣きでオッサンとしてはなんか別世界の話を聞いているようであった。

ところで、キャピキャピとした女子が集まって何を話すかといえば、やはり恋バナであろう。

「やっぱりみんなでそういう話するの?」

と聞いてみたら

「しない」

とバッサリ。恋バナで盛り上がるのはもう1〜2年先ぐらいなのであろうか。僕が学生時代に中学生対象の塾講師のバイトをしていた時は、中1の女の子達ですら誰が誰を好きで…なんて話ばっかりしていた。一方男の子達は教室中を「うわー!うんこうんこー!」とか叫びながら走り回っていて、その差が面白かったものだ。

嫁の話によると、一緒にお泊りした女の子の中にはとても男の子にモテている子もいるという。Rは「恋バナはしなかった」と言うけれども実は思いっきりしていて、親にはもう教えてくれない年頃なのかな…とも思ってみたり。だとするとRはモテるのかい、とか聞いてみてもやはり教えてくれないだろう。

いろいろ考えながら湯船でRと向かい合っていたら、Rはおもむろに指を鼻の穴にずぼっと入れてハナクソを取り出し、湯船にぺたりとくっつけていた。こ、この子は…。本当に恋バナとかまだまだ無縁のような気がしてきた。

恋バナより手バナか…。

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09月04日(木)
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