ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183107hit]
■沖縄日記。さいご。
沖縄最終日もひたすら泳ぎである。
午前中は海に行って、美しい海を楽しむ最後のひととき。
娘・R(10才)はゴーグルをつけてひたすら砂浜の底を覗いていた。
「魚探してるの」
Rはそう僕に話して海面をうつ伏せで漂う。
「飽きない?」
「うん」
こういうヘンなところで無駄に辛抱強いよね、と嫁と話す。溺れているかどうか区別つかないから心臓に悪いのだが。
その根性が実を結んだのか、
「パパ、カニ見つけたよ!」
「すげー!」

こんな砂の色と同化してるようなカニ、よく見つけたなあ。
午後はホテルのプール。

このような、プールでハムスターのようになる異端的なゴムボートがあり、息子・タク(8才)がやりたいやりたいと言うので仕方なく。15分500円である。しかし他にやりたい子供がおらずヒマだったのか、正確に時間を見ていたわけではないが、10分ぐらい延長してくれていたような気がする。端から見ていると本当に回し車の中のハムスターのようであった。
もう出涸らしになるまで泳ぎ倒し、いよいよホテルをチェックアウトし、売店でお土産を買う。一時間後に空港までのタクシーを呼んだのだけれども、Rがなんと一時間経っても決めることができてなかった!
「ゆっくり選んでていいですよ」
と運転手さんは言ってくれたがまさかここまで迷うとは。
ようやく車に乗り、流れてゆく沖縄の風景が名残惜しくてずっと眺めていた。タクもそのようで疲れているはずなのに目をキラキラさせていた。ちなみに嫁とRは爆睡。しばらくすると昨日、僕らが釣りをした港が近づいてきた。小高い海に面した崖が目印だ。すると運転手さんその崖を指して
「あそこが万座毛といいまして、自殺の名所なんですよ」
えええー!僕ら、昨日午前中あのあたりの海で釣りしてたんですけど…とは言えなかった。
よく釣れた→魚のえさが豊富に違いない→自殺名所の豊富なえさって…そこまで考えて怖くなってしまった。
空港に着き、運転手さんにお世話になりましたと別れを告げて、手続きを済ませ搭乗。行きの便では嫁が隠し持ってた十徳ナイフが思いっきり引っかかり(栃木のヤンキーかよ)、えらい時間のロスを食らったが帰りは大丈夫だった。
子供達は行きと同様、機内放送のイヤホンを耳に当て、ゲラゲラポーの歌を楽しんでいた。僕は暇つぶしにかった雑誌を広げてみるとエグザイルが載っていた。ダンサー達は真っ黒に日焼けしている。僕は日焼け対策をしていたのでほとんど焼けなかったが、彼らのように焼いてればよかったかもしれない。
…と一瞬だけ思ったけれども、そんなんはムキムキのイケメンに限った話であり、僕なんかの中年太りが焼けたところでただの焼き豚が関の山であろう。シミも怖いしね…。
禍福はエグザイル沖縄のごとし。なんちて。
応援クリックお願いします↓
←これだけでもいいので押してね。
←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
08月03日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る