ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■嫁の居ぬ間に。
嫁がママさんバレーとその後の飲み会で出掛けてしまっていたため、夕飯は僕と娘・R(10才)と息子・タク(8才)でなんか食べることになった。夕方ごろから
「なにがいい?」
と聞いても
「うーん」
優柔不断なふたり。僕も何故かあまり腹が減っていなかったので特にコレが食べたい、というものはなくダラダラしていたのが悪かった。夜の7時ぐらいになってようやくタクが言い出したのが
「ステーキガストに行きたい」
コレであった。
「だったらもっと早く言えー!」
と僕がぶち切れたのは、この店がメチャクチャ混むからである。何回か行ったことがあるのだけれども、初めて行った時は1時間以上待たされてしまった。ディズニーランドじゃあるまいし、そんなに待ちたくない。なので、それからはかなり早い時間に行くことにしているのだ。今から行ったところで下手すりゃ9時ぐらいまで待たされる恐れがある、ということでダメと行ったのだけれども
「そこじゃなきゃヤダ」
タクも腹が減ってきているようで理性より食欲が勝ってしまっているようであった。このまま不毛な争いをしていてもどんどん夜が更けていってしまうので、とりあえず行くことにした。案の定1時間以上待ちというアナウンス。とりあえず受付の機械で入力をした。あとはRとタクが待っている間に根負けして別なところに行こう、と気が変わるのを期待した。
「どうだい、どんどんおなかが減ってきたろう。違うとこ行かないかい?」
「まだまだ時間がかかるぞ。ちょっと行ったところにうまいラーメン屋があるんだけどなー」
などとさまざまな誘惑の言葉をかけてみたのだけれども
「やだ、待つ!」
無駄に根性があって待ち続けること90分後、ようやく呼ばれるまで耐えきったのだった。土曜の夜の90分。やってる人はものすごくエロいことをたっぷりやれる時間なのに、ステーキガストの待ち席で浪費してしまった…。
時刻はやはり夜9時を過ぎており、飢えたRとタクは満面の笑みを浮かべて自分で注文した料理の他、取り放題のサラダバーやらカレーやらパンやらフルーツやらコーヒーゼリーやらアイスやらかき氷やら…とにかく食いまくったのであった。Rとタクはこの食べ放題なところが楽しくてしょうがないらしい。
「パパ見て。苦しい」
「Rも。動けない」
最後はRもタクもお腹がパンパンになっており、メタボ腹のようであった。
「いやいやちゃんと自分で動いて帰れ!」
家に帰ったのは10時半。普通は寝ている時間になってしまったとさ。
食べ放題の店は救急車とよく似ている。
出腹(でっぱら)ー効果。なんちて。
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06月23日(月)
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