ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■いつもより多く回しております。
夜中、仕事から帰って来ると、僕の机の上に賞状が置かれていた。
おお、娘・R(10才)か息子・タク(8才)がほめられるようなことをしたらしい。学力トップとか、絵画とか習字のコンテストで入賞したとか、なんだろうと思って見てみたら、
「ベーゴマ大会優勝 タク殿」
べ、ベーゴマ?意外な賞であった。レトロだなあ…。児童館でのイベントで優勝したようである。翌朝、
「パパ、賞状見た?優勝!」
誇らしげにタクが言ってきたので
「すごいね。いつの間に上手くなったんだ?」
と褒めてやった。正直なところ、僕は子供の頃ベーゴマで遊んだことが殆どない。駄菓子屋はよく行っていたけれどもそこで売っていたかどうかもあやふやである。その代わりメンコでは近所の友達とガチで獲りあいのバトルをしまくったものである。そして成長していくにつれメンコより○ンコが好きになっていった。
しかし地域によって流行りは違うみたいで、僕の話は僕の故郷栃木県某所の話。一方今いるこの東京某区のオヤジたちは逆にベーゴマはやったことがあるが、メンコはいじったこともないという。この童貞めが。
毎年Rとタクの小学校で「昔の遊び」みたいなイベントがあると、いつも僕だけメンコ指導担当なんである。あとのオヤジ達はみんなベーゴマに行ってしまって寂しい。ベーゴマは都会の子供で流行り、田舎もんはメンコなのかね…と地域格差を感じていたり。そしてタクもベーゴマ側の人間になってしまったか…。
そんな僕の事情はどうでもよくて、
「ほらほら、すごい回せるよ」
タクが得意げにコマを回すさまは、結構板に付いていた。だいぶ前に、僕が児童館で教えてやった時はたどたどしかったのに、児童館のお兄さんとかに教わったのだろう。
出勤の時間になったので家を出た。娘・R(10才)も一緒である。家の前でいつも一緒に登校する子供たちも待っていた。
「あれ、たっくんはまだ来ないの?じゃあ行くか」
みんなはタクを置いてさっさと出発してしまった。まだ調子こいてベーゴマやってんのか…。
せっかく早起きして準備しても遊んで遅刻とか意味なさ過ぎるだろ…。板には付いてるが地に足が着いてないんだよなあ。
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06月20日(金)
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