ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■学校へ行こう!
子供達の授業参観の日。
昨日、娘・R(10才)から「来ないで」と言われ、この日の朝も「来ないで」と念押しされてしまった僕。昨日は落ち込んでいたがそんな馬鹿な話があるかと怒りが沸いて来て
「子供がどういう態度で授業に臨んでいるか、それを確認するのは親として当然のことだ!」
とぶち切れて観に行くことを宣言した。とはいえ重い心と足どりで小学校に向かっていたら、やはり授業参観に向かう途中の近所のお父さん(Aさん)に出会った。この人の娘はRとクラスは違うが同じ学年である。挨拶するとAさんも暗い顔で
「娘に『来るな』って言われちゃいましてね…」
「えええ!ウチも一緒ですよ!」
「そういう年頃なんですかね…」
傷を舐め合うように校門をくぐった。
Rには突っぱねたものの、恐る恐るそーっとRの教室を覗いてみると、いた。そしてあっさり見つかった。嫌な顔をされるかな、と思ったらにっこり笑って手を振ってきた。なんだよ嬉しそうじゃないかよ。
ウチに帰ってから
「別にパパが見に来たって問題ないだろ?」
と聞いてみたら
「うーん」
はっきり答えなくて分からないのだが、自分が指されているところを見られたくなかったのではないだろうか。たまたま僕が観に来た時は先生が喋りっぱなしだったりみんなで作業する授業だったので安心していたのかなー、と。
続いてタクの教室に行ってみると、先週あたりに消防署を見学したらしく、その内容を新聞記事風にまとめる、という授業だった。タクは新聞を毎日目にしていることはしているが、単にコボちゃんを読んで
「今日もつまらん!まさしクビ!」
作者の植田まさしに偉そうにダメ出ししているだけなので不安だったが、案の定
「初めて読む人が分かりやすいように、見出しをつけましょう!」
と先生に指摘されていた。ちょっとでも読ませる楽しみを教えた方がいいのかな…と思ってみたり。
「あのー、たっくんのお父さんですかー?」
授業後の休み時間にタクの後ろに座っていた女の子がニコニコしながら話しかけてきた。何かと思い聞いてみると
「3年生になってから、たっくん落ち着きがなくて危なっかしいんです」
「えー!」
担任ならともかく同級生にそんなこと言われてしまうタクって一体…(ちび○子風。伏字になってない)。例年になく色々と考えさせられる授業参観になってしまった。
授業が終わったので帰ろうとすると先ほどのAさんに再び会った。Aさん、なんか泣きそうな顔でになっており、聞いてみると
「さっき娘から手でシッシッってされちゃいましたよ…」
あんまりな仕打ちを受けたという。
「こっちは朝早くから夜遅くまで働いてるっていうのに、やってらんねえっすよ!」
「そりゃきっついねえ…」
僕も今年こそはされなかったが来年は同じことをされる危険が大きい。とても他人事とは思えず、やっぱり傷を舐めあいながら一緒に校門を出たのであった。
授業惨憺。なんちて。
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06月17日(火)
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