ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■イッテQサカモトQ。
子供たちがひとつ上の学年になった。
新学年になってから、家を出る時間がずれていたが、今日は娘・R(10才)と一緒に家を出た。しかし息子・タク(8才)はまだ出てこない。
ウチの前に一緒に登校する子供達が待っていた。3月までは一緒に学校に行っていた6年生の女の子ふたりはもういない。中学生になってしまったんだなあと実感する。
でも卒業する子もいれば入学する子もいる。ランドセルに黄色いカバーを付けた女の子がひとり。新一年生ちゃんだ。道挟んで斜め向かいのウチの子だ。
「おはようございまーす」
とお母さんと挨拶する。今まで話したこともなかったが、子供繋がりだと自然と挨拶が出るもんである。
「じゃ、行くよー」
一年生ちゃんを守るようにR達が出発する。
「あれ、タクを待たないの?」
「うん!」
無慈悲な姉はタクを置いてけぼりにした。まあ、遅れるほうが悪いんだよな…と、僕もとっとと行こうかと思ったが、ひとりぼっちになってしまうタクがなんとなくかわいそうで待ってやることにした。
「おはようございまーす!」
学校のイケメン先生が颯爽と歩いて来た。僕もイケメンと喋りながら行ってしまおうかな、とも考えたがやはりタクを待った。イケメンは道の先でR達に追いついてキャアキャアやっている。いいなあ。
あまりにも遅いので玄関に戻って
「何やってんだよ!」
と急かすと、タクは靴を履いているところであった。
「もうみんな行っちゃったぞ」
「大丈夫!走れば追いつくから!」
タクはそう言ってびゅばーす、とものすごい勢いで行ってしまった。そして取り残された僕。
なんだ、ひとりぼっちでかわいそうなのは僕じゃないか。
上を向いて歩こう。涙がこぼれないように。
ひとりぼっちの朝〜。
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04月11日(金)
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