ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■おもちゃへGO!
「ずっとこの日を待っていたんだ」
「嬉しくてもう寝てられないよ」
朝からやたらテンションが高かったのは息子・タク(8才)である。
なんでもポケモンカードの新しいセットの発売日なんだという。買いに連れてけ、と言うんである。
「先週もポケモンカード買ったじゃないか。無駄遣いするな」
ちょっと頻繁に買い過ぎでは、と注意したところ、無駄遣いはしていないという。先週は商店街のクジで当たった商品券で買ったので、自分のお小遣いは減ってない、だから無駄遣いではない、というのがタクの主張するところである。
あっさり論破された僕は、タクを連れてトイザらスに向かった。特に買うモノはないが娘・R(10才)も付いてきた。おもちゃ屋って行くだけでワクワクするもんね…。うきうきするRや、トイザらスの建物が見えるとすっ飛んで走ってゆくタクを見ると、かつて自分もおもちゃ屋で感じていた心臓が飛び出そうなほどのワクワクを思い出す。
トイザらスとかつて自分が親に連れてってもらったおもちゃ屋を重ね合わせ、甘酸っぱい気持ちになった。
「あったよ!ここだよ!」
お目当てのポケモンカードなんとかセットやらを見つけて腕をぶんぶん振り回すタク。ちゃんと発売日に仕入れてくれる店でよかった。これで未入荷ですとか言われた日にはどんな修羅場が待ち受けていたことやら。
足が地面から浮き上がりそうなほど浮かれながらタクはレジでお金を払っていた。一方Rはいろいろなおもちゃを見てるようで
「パパ、今ね、妖怪メダルが人気があるんだよ。ここも売り切れだって」
「ふーん」
現在ものすごい品薄中だという人気オモチャを教えてくれた。メダルといえば、かつて仮面ライダーオーズという何年か前のライダーシリーズに出て来た「オーメダル」というメダル型の変身グッズたあって、これもまた当時大人気で、そういえばそれを買うためにこのトイザらスの前で朝4時とかから並んでいたことよなあ…と思いだした。
オーメダルをプレゼントしてくれたのはサンタという設定になっているため、子供達にはその思い出は語れない。しかしオモチャメーカーもおんなじことを繰り返してるんだな…。
「パパー…」
会計を済ませたタクが戻って来た。
「買えたかい?」
「うん、でもね、買った人にはポケモンのステッカープレゼントって書いてあったのにもらえなかったんだよ」
「え、そんなこと書いてあった?」
「あるよ!ほらココ」
「あーほんとだ」
商品棚の脇に、ご購入された方先着順に、ステッカー差し上げますというPOPがあった。さすがタク、全力でワクワクしてるからなにひとつ見落としてない。僕なんかとっとと帰りたいからカワイイ店員さんしか見てないわ。
「じゃあ店員さんに言ってもらってこい」
「やだ、パパが言って!」
いつもはお調子者のくせに、変なところでシャイなタク。じゃあ、ということで先程チェックしていたカワイイ店員を捕まえてステッカーをゲット。あ、これパパもらっちゃっていいですか。え、ダメ?
買った後もダラダラと店内を物色するRとタクを店外に出すのがわりと大変で。こちとら腹減ってんだ、とっととラーメンでも食いに行きたいんである。
トイザらス その後はラーメン クイアらス。なんちて。
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03月19日(水)
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