ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■僕、池面。
石神井公園に子供達を連れてってボートに乗ってきた。
ボートには手こぎと足こぎと足こぎ(おまるver.)があり、娘・R(10才)は
「手こぎがいい!」
と言い、息子・タク(8才)は
「足こぎがいい!」
と主張、意見が真っ二つに分かれてしまった。話し合ってどちらかにせよ、と申し付けたのだがカヤカヤカヤカヤ言い合って全く譲り合おうとしない。
「ええい、手こぎも足こぎも両方乗ったるわー!」
ということで両方30分ずつ乗ってしまった。いいお値段だったので、言ってから後悔。手こぎも足こぎも、お値段はあこぎ。
まずは手こぎボート。初めは僕がガシガシオールをこいでいたが、
「やりたい!」
意外と子供達もめんどくさがらずに食い付いてきたのでこぎ方をレクチャーしてみた。


こぎ方うんぬんより、場所を交代するたびにフラフラ立ち上がるので、池に落ちそうなところが一番心配であった。
続いて足こぎボート。左右の座席にペダルがあり、僕とタクがこいだ。Rは真ん中に座りハンドルを握る。
この日はポカポカと暖かかったので、春の海、ひねもすのたりのたりかな、みたいにボートの上でのんびりしたく、缶コーヒーを買って乗り込んだのだけれども、とても飲んでるヒマがなかった。
「あそこの橋まで行くんだー!」
「時間がない!急げー!」
子供達のテンションの高さにより、泳ぐのを止めたら死んでしまうサメの如く、ひたすらペダルをこぎ続けるハメになった。

石橋を叩いてくぐる。
その後も、池の水面にまで垂れ下がっている松の木の枝があり、
「あそこまで行って!マツボックリ取りたいから!」
とか
「カモを追いかけて!手掴みしたいから!」
とかムチャクチャなことを言うタクに振り回されつつ、あっという間に終わりの時間が来てしまった。一番慌ただしいボートだったのではないだろうか。
ボートから降りた後は「おなかすいた!」とうるさいのでポップコーンを買っておやつ。

地元の殿様とお姫様の顔ハメ看板。何故かRが殿でタクが姫。戦に敗れ、この池に身を投じたという悲しい伝説があるのだが、おちゃらけすぎ。
「どうだい、手こぎボートも面白かっただろう」
足こぎ派だったタクにそう言ってみると、
「うん、そうだけど、足の方が楽だなあ」
「手こぎのやり方を覚えておくと、将来デートでステキって言われるぞ!」
「そうか!」
手こぎの重要性を説いた僕であった。
手コキの店も大好きだ。
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03月10日(月)
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