ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■麺は熱いうちに食え。
家族でどこかに食べに行こうという話になった。
「何が食べたい?」
と聞いてみると
「ラーメン!」
すさかず娘・R(10才)と息子・タク(8才)が答えた。ウチはチープなところにしか外食していないので、子供達がリクエストするのは、だいたい5割ぐらいの確率で「ラーメン」である。
で、僕も嫁もラーメン好きなので特に異論はなく、じゃ、ラーメンで、ということで行くことにした。ちなみにラーメンの次にリクエストが多いのが「なか卯」である。Rなどは熱を出した時でも
「なか卯のうどんが食べたい…」
とか細い声で訴えるので僕は買いに行ったものである。ただ、なか卯はウチに限らず人気のようで、必ずと言っていいほど知ってる家族に会ってしまう。ウチだけじゃなかったんだ…と安心する。
さて、向かったラーメン屋は嫁が好きな店。この辺では一番美味しい塩ラーメンを食べさせてくれる。嫁は塩ラーメンが好きなのだ。
人気店なので待たされるかなあ、と思ったけれども運良く4人座れた。待っている間、この店を含むラーメン屋大特集みたいなグルメ雑誌を読む。嫁もまた別のラーメン雑誌を読む。ああ、これちょっと前に行ったところだ、という店を見付けて嫁に見せようとしたところ
「ねえ、ココも行ったよね」
嫁の雑誌にも載っていたようで、同じ店を見せ合ってしまった。こういうどうでもいいことに、無駄に以心伝心。
「おまちどうさま」

やがて僕らのラーメンが出来た。気付けば外に何人もの行列が出来ている。これは早く食べなければならない。ただ、いつもは嫁がブチ切れるほど食べるのが遅いRでも、ラーメンになると早いのであまり心配しなくても大丈夫だろう。
ところが、店内にはテレビが点いており、ちょうどRとタクが好きそうなバラエティ番組が流れていて、ふたりとも釘付けになってしまったのである。
「早く食べろ!」
せっかくの美味しいラーメンがダルダルに伸びまくっているではないか。既に僕と嫁はとっくに食べ終わっているし、後ろと外には行列。とっとと早く出ろよって感じで空気がチクチクするぅ〜。
僕らより15分ぐらい後に入ったカップルが食べ終わって出て行った頃、ようやく子供達を食べ終えて、逃げるように店を出た。行列の3分の1ぐらいはウチのせいだなあ。申し訳なく思いつつ、ただ味の方は
「おいしかった!」
みんな満足であり、そこは幸せな気分。ただ限定メニューと銘打たれた「牛骨塩ラーメン」なる、字面からしてそそりそうなラーメンの貼り紙があって、それにチャレンジしてみたかったのだけれども、売り切れだったことだけが心残りであった。
塩ラーメンだけに、ソールトアウトなんちて。
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11月20日(水)
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