ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■プラモ狂四郎。
今週初め頃の、ある日の朝の話。

「パパ、見て〜」

息子・タク(7才)が懐かしいものを持って来て、僕に見せた。

「リックドムか」

それはガンダムのプラモデルであった。ガンプラは僕が子供の頃大人気で、買おうと思ってもなかなか手に入らなかった。おもちゃ屋に入荷すると、いつも子供達が殺到していたものである。

「パパもコレ作ったことあるよ。懐かしいなあ」

「じゃあ今作ろう!学校行くまでに!」

登校時間までに作ってしまおうとムチャなことを言うタク。タクはまだプラモをまともに作ったことがないので分からないのだろう。

「そんなすぐ作れるわけないだろ。今度の休みの時にいっしょにやろう」

「いつ?」

「土曜日は仕事だし、日曜日はオッサンソフトボールだし、月曜だな」

「えー。早く作りたいよう」

顔を曇らせるタクであったが、この3連休はわりと忙しいのであった。

ところが…週末になってくると連休を狙ったように台風が発生し、オッサンソフトボールの日曜日を狙ったようにやって来ることが分かった。このソフトボールは年に1回の大きな大会だったので、わりと準備していたこともあり、雨で流れてしまうのは痛い。

しかしそんな憂鬱な僕の気持ちをよそに

「やったー、台風が来る!」

タクは大喜びなんである。

「なんでよ!」

「台風が来ればソフトボール中止でガンプラ作れる!」

「そうだけどさあ…」

親の心子知らず。というか、パパと一緒にいられる方が嬉しい、って言ってもらえるウチが花なのかなあ。そんなわけで土曜の仕事帰りにプラモデル用の接着剤などをコッソリ調達する僕であった。塗料と筆も…と思ったが、それはいいか。もったいねえ。

で、この日記を書いている日曜の朝、思いっきり大雨で中止の連絡が今来たことよ。これでガンプラ製作決定…。

家はガンプラ、外はガン降り。なんちて。

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09月15日(日)
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