ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■サインはK.P.P.
栃木の実家に泊まりに行っている娘・R(9才)と息子・タク(7才)を迎えに、嫁が旅立っていった。
きゃりーぱみゅぱみゅのサインを持って。
なんでそんなことになったかというと…話は子供達を送って行った時に遡る。夜、実家の隣に住んでいる女の子、モモちゃん(仮名)とそのお母さんと一緒に庭でバーベキューをしたんである。
食べながらワイワイ話していると、明日はカラオケでも行くかね、ということを母が言い出した。Rとタクは歌うのが好きなんである。ただ僕も嫁もカラオケ嫌いなので、栃木に来た時だけ母がたまに連れて行くことがあるのだ。すると
「私もカラオケ好きー!」
モモちゃんもこの話題に食らい付いてきた。お母さんによると時々行くらしい。
「どんなお歌を歌うの?」
と聞いてみたら
「きゃりーぱみゅぱみゅ!」
モモちゃんはとにかく、かりーぴゃ、じゃなかった、きゃりーぱむ、じゃなかったきゃりーぱみゅぱみゅの大ファンなんだそうだ。噛まずに言えるほどに。
歌もほとんど知っているらしく、カラオケで歌いまくるらしい。モモちゃんはホントに好きなんだよ、と言わんばかり、にんじゃりばんばん、とかつーけまつーけま、とか次々に歌い出した。
するとそれを聞いたタクが
「ウチにきゃりぱみゅのサインあるよ!」
と得意気に言い出すではないか。そう、ウチにはある。渋谷のTUTAYAできゃりーぱみゅぱみゅのデビューシングルを買ったら握手会の券が付いてきて、その時に握手させてもらって、

サインときゃりー監修のつけまつげをもらったんである。もう3年も前か…。
そりゃ大ファンのモモちゃんだから
「いいなあ!ほしい!」
眼をキラキラ輝かせてしまうのは当然である。その眼差しと共に僕の腕をガンガン引っ張るものだから、
「じゃ、じゃああげるよ」
と僕はあっさり言ってしまった。
「ええっいいんですか、そんな大切な物を」
お母さんは遠慮がちに言うが
「別に飾ってあるだけですし、いいですよ」
このお母さんには言えないが、今はNegiccoというアイドルが本命なので、それでモモちゃんが喜んでくれるならその方がいいだろうと思ったのだった。
「迎えに来る時は嫁が来ますからその時持たせますよ」
ということで話が終わった…かと思ったら、
「あとねえ、ウチには『とちおとめ25』(栃木のご当地アイドル)のサインがあるよ!知ってる?」
タクが得意気にベラベラと喋る。
「いやあ、名前だけは知ってるけど見たことはないかなあ…」
とお母さん。さすが地元栃木だけあって知名度はそこそこあるんだな…ってタク、それ以上喋るんじゃねえ。
「じゃあネギッコ知ってる?ネギッコのサインもあるんだよ!」
「し、知らないなあ…」
「タク!もういいから!」
まったくこいつは余計なことを舌を炭火で焼いてやろうか。お母さんドン引きだよ。アイドルの追っかけだってことがばれてしまうだろ。
そんなわけで子供達を迎えに行く嫁に、きゃりーぱみゅぱみゅのサインを持たせた。で、昨日帰ってきた。
「ひさしぶり」
僕にベッタリへばりついてにおいをかぐRと共に、
「モモちゃん喜んでたよ」
と嫁が話してくれた。で、お母さんから
「こんなレアっぽい物をいいんですか?」
ということでお礼のお土産を渡された。逆に恐縮されてしまったようだがそんなことはない。
僕はサインよりボインが好きなのである。
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08月17日(土)
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